『初代タイガーマスク ストロングスタイルVol.37-THE 20th ANNIVERSARY-』後楽園ホール(2025年12月4日)
SSPW認定世界タッグ選手権試合 ○スーパー・タイガー&竹田誠志vs高橋“人喰い”義生&村上和成×
S・タイガーがハイキック2連発で村上を蹴殺し、竹田と初代SSPW認定タッグ王座を戴冠。2026年に向けて、「我々がストロングスタイルの顔になる」と力強く宣言した。
9・11後楽園大会でS・タイガー&竹田と村上はタッグマッチで対戦。S・タイガーが村上を丸め込みで撃破したものの、試合後に村上のセコンドに付いていた高橋が乱入。乱闘を繰り広げると、村上が独断でタッグ王座設立を宣言し、村上&高橋とS・タイガー&竹田による初代王者決定戦が行われることになった。
総合格闘家としてパンクラスやPRIDE、戦極などのリングで活躍し、新日本プロレスやIGFにも出場経験のある高橋は2013年に引退。その後、2018年にハードヒットのリングで復帰を果たしたものの、プロレスの試合に出場するのは実に7年ぶり。高橋は右目に眼帯をしたスタイルで登場した。
のっけから緊張感溢れる攻防に。互いに踏み込ませない静かな戦いが続いたが、高橋が登場すると状況は一変。S・タイガーのヒザ蹴り連打を受けながらも、水車落としでぶん投げた高橋は、馬乗りになって掌底を連発した。竹田が相手になってもカウンターの打撃でぐらつかせ、スピーディに胴絞めスリーパーに捕獲してみせる。ダメージを負った竹田に対し、村上もヒザ蹴りを連打すると、顔面を踏みつけて雄叫びを上げた。
竹田も喧嘩腰のファイトで応戦し、真っ向から打撃戦を繰り広げる。ストレートパンチでぐらつきながらも、竹田は意地の頭突きからジャーマンを決めて両者大の字に。チャンスにタッチをもらったS・タイガーはローキックやビンタ連打で追い討ち。ローリングソバット、ハーフハッチでたたみかけると、介入した竹田は容赦なく脳天にイスを振り下ろした。村上が額から流血すると、2人はサンドイッチニーをぶち込む。
S・タイガーは牙山(ブレーンバスター式go 2 sleep)の構え。だが、ヒザをキャッチした村上は強烈なナックルパンチからバックドロップでぶん投げた。止まらない村上はブレーンバスター、ランニングローキックからスリーパーで絞め上げてS・タイガーを棒立ちに追い込むと、STOがさく裂する。竹田のカットが間に合うが、高橋が分断。粘るS・タイガーもハイキックで抵抗するが、村上はフルスイングの左右フックを連打。だが、ふらつきながらもS・タイガーはカウンターのハイキックを2連続で叩き込み、逆転の3カウントを奪った。
S・タイガーが村上蹴殺で竹田と初代SSPW認定タッグ王座を戴冠。真新しいチャンピオンベルトを腰に巻いたS・タイガーは、バックステージで「これから2025が終わって2026。我々がストロングスタイルの顔となって、日本、そして世界に向けて、本当のストロングスタイルを…リアルストロングスタイルをしっかりと示していきます」と宣言。竹田も「今日のタッグマッチ、この中なら一番格闘技の経験ねえけど、俺の武器と言えばデスマッチ、ハードコア。この3人にはねえから。それを武器にストロングスタイルプロレスでも暴れまくってやるよ」と言い放ち、2026年を見据えた。
【試合後のS・タイガー&竹田】
▼竹田「ありがとうございました。やっぱりね、このスーパーとの絆っていうか、今までやってきたことが、ここで花が咲きましたよ。でも、このベルトの重み。あのすげえ強え2人から獲ったんだから、余計価値があるだろ」
▼S・タイガー「あの2人はしっかりとこのプロレス界で名を刻んできたレジェンドだから。それに対して、我々もしっかりと初代タイガーマスクのストロングスタイルの目は残ってる。これはちょうど今回、我々が証明できた。そして、これから2025が終わって2026。我々がストロングスタイルの顔となって、日本、そして世界に向けて、本当のストロングスタイルを…リアルストロングスタイルをしっかりと示していきます」
▼竹田「そうっすね。まあ、俺もこういう体をしてて、デスマッチというイメージが付いてるけど、源流を辿れば田村潔司だったり、上山龍紀だったり、そういう師匠たちがいて、今の俺が成り立ってるから。今日のタッグマッチ、この中なら一番格闘技の経験ねえけど、俺の武器と言えばデスマッチ、ハードコア。この3人にはねえから。それを武器にストロングスタイルプロレスでも暴れまくってやるよ」
▼S・タイガー「個々の個性が、そのひとりひとりのストロングスタイルとして、しっかりと根付いている。それをしっかり示せる場所がこのリングであると僕は思ってます」
▼竹田「あと、なんだっけ? 高橋義生だっけ? 人喰い義生か。やべえな、あのオッサン。とんでもねえよ。村上和成も大概だけど、あのオッサンも相当やべえからな」
▼S・タイガー「人喰いっていうだけに」
▼竹田「頭がぶっ飛んでるよ。俺が言うのもなんだけどよ。まあまあ、これからどういう防衛ロードになっていくかわかんないけど、スーパーまたよろしく」
▼S・タイガー「ありがとうございました」

