『風林火山2025 タッグトーナメント』前日会見が4日、都内・ZERO1道場で行われ、大日本・橋本大地&青木裕也、2AW・ナカ・シュウマ&最上九の出場が緊急決定した。
今年の風林火山は8チームが出場してのトーナメント戦。開幕前日になってチーム編成の変更、出場チーム増加の異例の事態となった。
松永準也と佐藤嗣崇は風林火山でのタッグ結成を熱望していた。佐藤の不参加を聞かされた松永はパートナーにJJゲイルを招へい。佐藤は「嗣崇選手が自分と組みたいと言われた」という石坂ブライアンと組んでの出場が決まった。が、佐藤は「僕は会社から石坂ブライアンが組みたいと言われてタッグを組んだ。話が少し違う。どういうことですか?」と不満を爆発。これを受けて工藤めぐみGMは松永と佐藤の意向を汲み取り、ブライアンもゲイルと組むことを承諾。両チームのパートナーを入れ替えることになった。念願のタッグ結成となった松永&佐藤の新世代タッグは「優勝しかない!」と口を揃えた。
初出場となるハヤブサは初代のパートナーだった新崎人生と組んでエントリー。「新崎人生と出るからには必ず優勝しないといけない」と誓った。1回戦では田中将斗&Xと対戦。「作戦が立てにくい」とXに警戒心を示した。対する田中は「15回目の開催となる歴史のある風林火山の中で自分は3度優勝しています。Xは4度目を目指せるパートナー。「彼の動きを見るとみんな度肝を抜かれるはず」と断言した。
会見中、2AWのナカ・シュウマが乱入。『風林火山2025』は、現在空位となっているインターコンチネンタルタッグ王座定決定戦として行われ、優勝チームは第51代王者となる。真霜拳號と第49代王者として1年半の長期政権を築いたナカは「俺が持っていたベルト、何勝手にかけとんねん。前のチャンピオンの俺らにも資格があるやろ、ジジイどもが」と主張した。王座転落後、自身のSNSで田中、菅原拓也を「ジジイ」呼ばわりして執拗に挑発していたナカは会見場でもウザ絡み。これに田中が激怒し、一触即発となる場面も見られた。
さらに大日本の青木が「何してんだ! 会見は神聖な場だ」が現れ、「僕も出場を直訴しにきました! 素晴らしいメンバーが揃っていて熱い大会になるのは分かっていますが、さらに熱くしたい! そのための特別なパートナーを連れてきています」と熱望した。姿を見せたのはZERO1創設者である破壊王・橋本真也の息子で、2011年3月のデビューから2014年3月に退団するまでZERO1に所属していた大地だった。大日本プロレスのトップファイターとなって古巣に姿を見せた大地は、ふてぶてしい態度で「真実を一つだけ、お前らに教えてやるよ。今日、俺はある人に呼ばれてきたんだ。『ゼロワンをもっと面白くしてほしい』と言われてね」と言い放った。
これを受けて工藤GMは「ナカ選手は態度は悪いですが、インターコンチネンタルを長く保持していた実績もあり、挑戦に相応しいのではないかと思います。大日本チームの橋本選手、風林火山には熱さが必要です。このチームは熱さを増してくれる魅力的なチームだと思います」と両チームの出場を認可。ナカは自身のパートナーが最上九であることを明かした。
これにより、風林火山は8組16人出場から10組20人に急きょ変更されることになった。トーナメント敗退チームによる『裏風林火山』も同時開催。一番強いタッグと一番弱いタッグが決定する過酷なシリーズとなる。
☆『風林火山2025 タッグトーナメント』
[出場チーム]
ハヤブサ&新崎人生
田中将斗&X
JJゲイル&石坂ブライアン
クリス・ヴァイス&ビオレント・ジャック
橋本大地&青木裕也
菅原拓也&VENY
マンモス佐々木&朱鷺裕基
宮本裕向&阿部史典
松永準也&佐藤嗣崇
ナカ・シュウマ&最上九
[組み合わせ]
◇1回戦
▼12/5(金)
ハヤブサ&人生vs田中&X
ヴァイス&ジャックvsゲイル&ブライアン
松永&佐藤vs宮本&阿部
▼12/13(土)新木場
菅原&VENYvsマンモス&朱鷺
◇2回戦
▼12/13(土)新木場
「ヴァイス&ジャックvsゲイル&ブライアン」の勝者vs大地&青木(1)
「松永&佐藤vs宮本&阿部」の勝者vsナカ&最上(2)
◇準決勝
▼12/20(土)横浜
「ハヤブサ&人生vs田中&X」の勝者vs2回戦(1)の勝者
「菅原&VENYvsマンモス&朱鷺」の勝者vs2回戦(2)の勝者
◇優勝決定戦
▼12/27(土)浦安
準決勝の勝者vs準決勝の勝者

