
いよいよ組分け抽選会が開催!日本にとって“最高の組”と“最悪の組”は? ポット1で王者アルゼンチンよりも避けたい相手が…【北中米W杯】
現地12月5日(日本時間6日2時)、アメリカの首都ワシントンD.C.で北中米ワールドカップの抽選会がいよいよ開催される。
ポット2に入った日本はどのグループに入るのか。「最悪の組」と「最高の組」を考えてみたい。
大前提として、ヨーロッパ勢以外は、同じ地域の国と同組に入らないため、アジア勢とはグループステージでは対戦しない(欧州勢は同じ組に2か国まで)。
まず、「最悪のシナリオ」は、ポット3のノルウェー、ポット4のイタリア(プレーオフを勝ち抜いた場合)と同居するケースだろう。
世界最高クラスのFWアーリング・ハーランドを筆頭に、マーティン・ウーデゴー、アレクサンデル・スルロットらのタレントを擁すノルウェーは、欧州予選で8戦全勝。強豪イタリアを3-0、4-1で粉砕するなど計32得点と挙げた破壊力は凄まじい。10月の対戦で引き分けたパラグアイなども嫌な相手だが、北欧の雄の実力はポット3では抜きん出ていると見る。
ポット4は、タレントがやや小粒になったとはいえ、過去4度のW杯優勝を誇るイタリアは侮れない。予選を通過してくれば、やはり避けたい相手だ。守護神ジャンルイジ・ドンナルンマから得点を挙げるのは簡単ではないだろう。イタリア以外にもデンマークやトルコなど、欧州のプレーオフ組と同じ組になれば難しい戦いを強いられるだろう。
同じく組に入る欧州勢は1~2チームのため、ポット1はそれ以外の国、つまり開催国(アメリカ、カナダ、メキシコ)か、アルゼンチン、ブラジルとなる。
FIFAランキングが2位で、この5か国で最も高い前回王者のアルゼンチンが最も難敵と見る向きも少なくないが、むしろブラジルとの対戦を避けたい。南米予選ではアルゼンチンは余裕の首位通過で、ブラジルは苦戦しながら5位だったのに、なぜ後者なのか。10月の対戦で日本が“勝っている”からだ。
前半0-2のビハインドから、後半に3点を奪って初勝利を挙げたその試合は、お互いにベストメンバーではなく、しかも日本のホームだったため、それほど参考にはならないだろう。逆に日本に屈辱の初黒星を喫したブラジルの選手たちは、リベンジをすべく目の色を変えて試合に臨んでくるだろう。
日本代表MFの南野拓実は、モナコの同僚であるブラジル代表DFカイオ・エンリケから訊いた話として、日本対ブラジル戦の舞台裏をこう明かしてくれた。
「(ブラジル代表監督のカルロ・)アンチェロッティがハーフタイムに『絶対にこのまま緩めるな』って言ったらしいですけど、何人かの選手は『勝ったやろ』って感じになっていた」
引き締めたのに逆転を許し、稀代の名将は激怒していたという。同じ轍を踏むわけにはいかないセレソンがモチベーションMAXで挑んできた場合、先を目据えてグループステージでは“省エネ”でプレーする思われるアルゼンチンより、厳しい戦いを強いられる可能性が高い。
次に、「最高のシナリオ」は、どんな顔ぶれか。ポット1はFIFAランキングが最も低く、戦い方もオーソドックスなカナダがやはり与しやすそうだ。そうなると、北中米・カリブ海勢は同じ組に入らなくなるため、ポット3で南アフリカ、ポット4はニュージーランドが理想的か。
とはいえ、もちろんワールドカップで簡単な試合はない。例えば、自陣に引いて守備を固めてくると想定されるニュージーランドには、苦戦を強いられるかもしれない。
文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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