今週末9月26~28日に富士スピードウェイで開催される、WEC(世界耐久選手権)第7戦富士6時間耐久レースに向けて、最新の性能調整(BoP)が発表された。
今回の調整は基本的に小幅なモノとなっており、最も大きな変更はアルピーヌA424の最大出力が6kW増加し、512kWに引き上げられた程度だ。車両の直線速度を均等化するためのパワーゲイン要素についても、マイナス4.5%からマイナス3.9%と、有利な調整が適用されている。
ハイパーカークラスの全8車種でマシン最低重量は据え置き。アルピーヌの他に4車種の出力が調整されているが、ポルシェ963とBMW MハイブリッドV8がプラス2kW、キャデラックVシリーズ.RとトヨタGR010がマイナス1kWと微調整だ。
BoPが現状維持に見えるのは、前戦ローン・スター・ル・マンがレースの大半でウエットコンディションとなったことが関係している。
BoPの算出方法の詳細は、WECのルール策定機関であるFIAとACO(フランス西部自動車クラブ)によって非公開となっているが、シーズン中に複数回変更が加えられ、データの参照期間などが調整されたことは知られている。

