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ペルージャが完勝でリーグ戦3連勝、石川祐希は試合に帯同せず 次戦はアウェーで古巣ミラノ戦【セリエA】

ペルージャが完勝でリーグ戦3連勝、石川祐希は試合に帯同せず 次戦はアウェーで古巣ミラノ戦【セリエA】

現地12月3日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2025-26シーズン前半9節が行なわれ、男子日本代表の主将・石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャはグロッタッツォリーナとアウェーで対戦。セットカウント3-0(25-23、25-21、25-21)の完勝で3連勝を収めた。

 ペルージャは負傷により直近の試合を欠場したOH石川とMBのイタリア代表ロベルト・ルッソが、バス移動を伴うこの試合に帯同せず。先発は司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OHのポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキ、OPの元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBのアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとLのマルコ・ガッジーニ(イタリア)。もう1枚のMBは新加入のフェデリコ・クロザート(イタリア)に初のスターターを任せた。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉
  トップリーグ2季目となるグロッタツォリーナ。初参戦を果たした昨季は後半戦の奮闘で降格圏から遠ざかり10位で終えたが、今季は得点源であるセルビア代表OPドゥシャン・ペトコヴィッチの故障が響き、開幕から8戦全敗で現在最下位と厳しいシーズンを送っている。先発は、元イタリア代表のSマルコ・ファラスキ、MBドラガン・スタンコヴィッチとOHミケーレ・フェドリッツィのベテラン勢にアンダーカテゴリーの国際大会で同代表として複数のメダル獲得を果たしているOHジュリオ・マガリーニと同胞Lアンドレア・マルキージオ。ブルガリア代表のMBイリア・ペトコフと22歳のOPアミル・モハマド・ゴルザデ(イラン)で布陣を組んだ。

 この日は、イタリア人テニス選手としてグランドスラム初制覇のほか輝かしい戦績を残したレジェンドで、2日前に92歳で逝去したニコラ・ピエトランジェリ氏へ黙とうを捧げた後に試合を開始した。 第1セットは開始早々にベンタラのエースなどで3-0とするが、被ブロックと誤打で2点を献上してリードが僅差に。迎えた中盤、相手OPのエースで同点へ迫られるも、セメニウクの技あり軟打とプロトニツキのサーブで再び前に出る。終盤にレセプションで精彩を欠き2失点を招いた後に攻撃のコンビが崩れて23-22とされるが、ジャンネッリのツーで窮地を脱出。アタック決定率57パーセントでグロッタッツォリーナの65パーセントを下回ったものの、2倍に上がった相手のミスに助けられ試合を先行した。

 ロセルのブロックで勢いよく第2セットをスタートさせたペルージャだったが、好調な相手OH陣らにラリーを制されるなどして一進一退の展開が終盤まで続く。正念場の20-20、ジャンネッリが強烈なエースに続き緩急を駆使したサーブで4連続ブレークを引き寄せると、そのまま逃げ切りセット連取した。

 ところが、第3セットは開始直後にセメニウクのストレート弾がラインを割り、ジャンネッリのツーアタックも1枚ブロックに阻まれてブレーク3本を許してしまう。序盤に4点のビハインドを負ったペルージャは、セメニウクをベンチに下げる。すると、替わって起用されたOHのチェコ共和国代表ドノヴァン・ジャヴォロノクがすぐさまエース。続くロセルのサーブでもエースが飛び出し3連続ブレークで7-6と逆転に成功する。

 すると、相手の集中が切れ始めたところを見逃さずにジャヴォロノクのレフト攻撃と2本目のエースで加点。さらにロセルの2連続ブロックでたたみ掛け、終盤には初先発フル出場のクロザートが相手の強打を見事にシャットしてリードを6点へ広げる。プロトニツキのレセプションが安定を欠くなどしてマッチポイントを4度にわたり見送るも、最後は相手のサーブがコートを外れてペルージャがストレート勝利を収めた。
  MVPを獲得した主将のジャンネッリは試合後のインタビューで、「ユウキ(石川)とロビ(ルッソ)が不在の中、出場機会が少なかったMBクロザートやLガッジーニがコートに立ち、3セット目に交代起用されたOHジャヴォロノクがとても良いプレーをしてくれた。練習だけではなく試合でも選手全員が役割を果たしてくれているのをうれしく思う」とコメント。望ましくない主力選手の離脱だが、その状況をチーム底上げの機会へ転換したいところだ。

 最終11節を前倒しで終えているペルージャにとって、次戦はレギュラーシーズン前半最後の試合となる。前半戦8位以上が出場枠のコッパイタリアで準々決勝(現地12月30日)をホームで迎えるためには勝点を積み上げて4位以内をキープすることが不可欠。10節(日本時間12月8日午前2時開始予定)で、石川の古巣であり日本代表のチームメイトである大塚達宣が所属するアリアンツ・ミラノとのアウェー戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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