今年9月に男子テニス元世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ(ロシア/現13位)との師弟関係を解消したジル・セルバラ氏(フランス/44歳)が、期待の新鋭として注目を集めている20歳のニセッシュ・バサバレディ(アメリカ/現167位)のコーチに就任したことが明らかになった。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトなど複数のメディアが報じている。
米スタンフォード大学で2年間プレーしたカレッジテニス出身のバサバレディは昨年12月にプロに転向。それから約1カ月で出場した今年1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハードコート/ATP250)で初のツアーベスト4へ進出し、世界ランキングでも自己最高の99位を記録して初のトップ100入りを果たした。
また「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)ではワイルドカード(主催推薦)を獲得し、最高峰の四大大会で初の本戦入り。1回戦で四大大会24勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)に敗れたものの1セットを奪う健闘を見せ、強いインパクトを残した。
そのバサバレディは年間成績の上位8名だけが出場できる20歳以下の男子シーズン最終戦「NextGen ATPファイナルズ」(ハード/FIN)のレースランキングで7位に入り、2年連続の出場が確定。大会は12月17日から21日にかけてサウジアラビア・ジッダで開催される予定だ。
今回20歳のバサバレディが招聘したセルバラ氏は、2017年から8年間にわたりメドベージェフを指南。同選手がツアー4勝を挙げた19年には『ATP年間最優秀コーチ賞』を受賞した名指導者だ。
その後もメドベージェフはセルバラ氏の指導の下、20年にシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を制すと、21年の全米オープンでは悲願の四大大会初優勝を達成。翌22年にはビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)以外の選手として約18年ぶりとなる世界ランキング1位を記録した。
スペインのテニス専門サイト『Punto de Break』など一部メディアによれば、メドベージェフは先日ロシア・サンクトペテルブルクで開催されたエキジビションマッチに出場した際、離別後もセルバラ氏と連絡を取っていることを明かしたことに加え、同氏が「次に誰のコーチに就くのかも知っている」とも話していた。その“予告の答え”が今回のニュースで示された形だ。
文●中村光佑
【画像】メドベージェフほか、全豪オープン2025で熱戦を繰り広げる男子選手たち
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