レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1の最終戦アブダビGPでタイトルをマクラーレン勢にチームプレイで奪われたとしても問題はないと考えている。
フェルスタッペンは今シーズン、F1の5連覇を目指しており、終盤戦でマクラーレン勢を急激に追い上げた。最終戦には首位ランド・ノリスに対し12ポイント差で臨んでおり、逆転で5連覇を達成するチャンスを残している。
ただノリス優位な状況は変わらない。たとえフェルスタッペンが勝利しても、ノリスは3位以上でタイトルを確定できるポジションにいる。そして仮にノリスがレース終盤に4番手以下に沈むような状況では、マクラーレンはチームメイトに助けを求める可能性もある。
チームオーダーについてノリスとオスカー・ピアストリはチーム内でもまだ話し合っていないと語っているが、必要となった場合、そしてピアストリにタイトル獲得の可能性が消えた段階では、ノリスに助力するだろうと考えられている。
一方でフェルスタッペンには助けが少ない。チームメイトの角田裕毅は苦戦が続いていて、ほぼ一人での戦いが続いている。だが、もしマクラーレンのチームプレイに敗れたとしてもフェルスタッペンにとっては問題ないという。
「全く勝てないよりもずっとマシだろう」
フェルスタッペンはアブダビGPでオランダメディアに対してそう語った。
「20年後に自宅で過ごしているとき、棚にはトロフィーがある。それが重要なんだ」
なおノリスは「自分からチームオーダーを求めるつもりはない」と主張しているが、それを信じるかどうか、ピアストリが受け入れると思うか? とフェルスタッペンは尋ねられた。
「見てみないとなんともね!」
「事前にそれを予想するのは不可能なことだ。今季起きた事を踏まえても(ピアストリの)頭の中を覗くことはできないし、本当にわからないよ」
なおフェルスタッペンはアブダビGP自体に向けて、マクラーレンが本来なら勝てていたであろうカタールGPと同様に速さを発揮するだろうと予想している。
「(カタールでは)彼らが最速のマシンを持っていたと言っても、別に変な発言ではないと思う」
「そしてここ(アブダビ)も彼らにとって良いサーキットになると思う。自分たちのマシンから最大限の力を引き出す努力をするだけだ。それができる唯一のことだ。あとは彼らに十分近づけるかことを願うしかない」

