突然だがあなたは、東京立川の名物と言われてピンと来るものはあるだろうか? 私(中澤)はおでんそばである。駅のホームにある『清流そば』と『奥多摩そば』。その全ての店で立川名物とオススメされているのがおでんそばで、駅そば好きに知られる珍メニューとなっているのだ。
SNSで「おでんそば」と検索すると食べに足を運んだショートトリップ系のポストは立川ばかり。ゆえに、おでんそばと言えば立川、立川と言えばおでんそばというイメージだった。しかし、JR中央本線で立川を越えてもっと奥に進んだところ……
山賊揚げ(税込280円)トッピングのガッツリそばが有名な店だ
・ガチ感
駅そばメニューで立川以上のガチ感を漂わせるおでんそばに出会った。立川駅そばはがんもどき、玉子、さつま揚げのどれか1種か、がんもどき+玉子の組み合わせだけど、こちらの「おでんそば(税込860円)」は……
練り物と玉子だけじゃない! 大根もこんにゃくも結び昆布もおでんの具が一通り入っていて、真のおでんそばを感じた。おまけに辛子までついてきて、もはやメインがおでんである。立川のおでんそばは四天王最弱だったのかもしれない。
・食べてみた
では味はどうなのかと言うと、そばつゆもおでんも醤油系のつゆだから特に違和感はない。違和感はないけど、練り物や大根、こんにゃくは、そばのタネとしては珍しい部類に入るので、微妙によそ者オーラは出ている。
要するに、カレーそばのように、そのストレンジャーな交流を楽しむメニューだと思う。ただ、カレーそばほどハーモニーを奏でてはいないので、やっぱり珍メニューという域は出ないかもしれない。
