現地時間12月4日(日本時間5日)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地スコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズと対戦。123-120で接戦を制し、今季成績をウエスタン・カンファレンス2位の16勝5敗(勝率76.2%)とした。
試合を決めたのは八村塁だった。第4クォーター残り数秒、120-120で迎えたレイカーズのラストポゼッション。左コーナーでレブロン・ジェームズのパスを受け放った3ポイントは、試合終了のブザーとともにネットを射抜く。レイカーズを勝利に導く、劇的なゲームウィナーとなった。
キャリアのハイライトともなり得る決勝ブザービーターを決めた直後、ヒーローインタビューを受けた八村は、興奮冷めやらぬ様子でこう答えた。
「とにかくクレイジーだよ。ゲームウィナーなんて決めたことがなかったからね。直前にレブロンに言われていたんだ。『必ずお前にボールが来る。俺がサポートする』ってね。
だからかわからないけど、あのポゼッションは絶対に自分にボールが回ってくると確信していた。だから準備はできていたんだ。どうシュートするかイメージしていたけど、まさにその通りに打つことができたよ」
レイカーズの最後のオフェンス、最初にボールをコントロールしていたのはオースティン・リーブスだった。この日44得点と絶好調だったスコアラーに対してラプターズはダブルチームを仕掛けると、リーブスはすぐさまトップの位置にいたレブロンにパスを捌く。
そのレブロンがドライブでディフェンダーを引きつけ、左コーナーで空いていた八村にパス。決勝弾へとつながるわけだが、並外れて高いバスケットボールIQを誇るレブロンのこと、リーブスへのダブルチームが来ることを完全に読み切った上で、八村に声を掛けていたのかもしれない。
八村にとってNBAキャリア初となるゲームウィナー。この劇的勝利をきっかけに、個人、チームともさらに調子を上げていきたいところだ。
構成●ダンクシュート編集部
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