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うっかり発言がきっかけだった!? 蝶野正洋が「nWoジャパン」設立の裏話を大暴露!

うっかり発言がきっかけだった!? 蝶野正洋が「nWoジャパン」設立の裏話を大暴露!

蝶野正洋 (C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、「高市首相の『存立危機事態』発言」。

「口に出したからには実現させようと…」

高市早苗首相の「存立危機事態」発言で、日本と中国との対立が深まっている。

台湾有事の際に日本がどう対応すればいいのかという問題はセンシティブだとは思うけど、日本の国会内での答弁に噛みついて、謝罪や撤回を要求したり、一方的に経済的な規制をかけてくる中国側のやり方はあまりよくないよね。

今回の発言はあくまでも個人の見解に近い感じがするから、改めて国としての考えを整えて、それを踏まえてお互いにいろいろな意見を出し合って、組織的なレベルでしっかり話し合って対処するというのが本筋だと思う。

俺もプロレスのときは、記者からの問いかけに対して裏を取らずにトバシで言ってしまって、あとから大問題になったことは何度もあった。

でも、そのおかげでもっと大きなビジネスに発展したこともある。

nWoジャパンができたのも、新聞記者から「ハルク・ホーガンがアメリカで蝶野さんの真似した黒の軍団をやってますよ」と言われて、「そうかそれなら本家はウチだから、ホーガンと共戦してもいいな」と、トバシで言ってしまったことが発端だからね。

俺もトバシとはいえ、口に出したからには実現させようと思って、マサ(斎藤)さんと一緒にアメリカに行って、ホーガンや向こうの会社の幹部たちとミーティングをした。

それが俺のアメリカ長期遠征につながったり、nWoジャパンを日本のリングに持ち帰るという流れになったんだよ。

ある程度はトバシでやり合っても、そこから調整して、実際にどうやるのかというところに落とし込んでいけけばいいのに、反射的にキレて輸入をストップしたり、日本への渡航を制限するのは冷静さを欠いている。それにつられて、日本側も慌てるのもよくない。

蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

「今回の日中対立によって、いろいろなことが炙り出される」

聞くところによると、いま日本に旅行に来ている外国人のうち、3割程度が中国人だという。それぐらいだったら他でカバーできるし、足りないならその分、日本人が国内旅行をすればいい。

ダメージが大きいのは、中国人観光客向けに特化してビジネスをしている人たちだよね。

でも、そういった中国人団体客を扱っている旅行代理店の多くは中国企業だったりするから、日本側には実質的に影響はない。

これは聞いた話なんだけど、風俗にも中国人専用の窓口サイトがあって、そこでは日本人が利用するよりも、数倍高い値段で斡旋しているらしい。たぶん、そのサイトも中国人が運営しているんだろうね。

あと、最近は羽田空港とかでも中国人旅行者向けの白タクが多くて、到着口のあたりが大混雑している。

今回の渡航制限によって、そういうグレーなサービスを提供しているところから淘汰されていくんじゃないかな。

それに、この件でいま最も不安になっているのは、中国向けのビジネス利権を握っている政治家だろうね。

首相の発言に対して厳しく責め立てているような政治家がいたら、そいつはたぶん中国からだいぶ優遇されているのかもしれない。

そのあたりも含めて、今回の日中対立によって、いろいろなことが炙り出されるキッカケになるような気がするよ。

無性に中華料理が食いたくなってきたな。四川、上海、北京…やっぱ台湾料理か?

「週刊実話」12月18・25日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど”黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
配信元: 週刊実話WEB

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