2026年シーズンからレッドブルへの昇格が決まったアイザック・ハジャー。彼はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして迎える新シーズンには期待は抱いていないと語る。
2025年にレーシングブルズからF1フル参戦をスタートさせたばかりのハジャーだが、表彰台を獲得するなど印象的な走りを見せ、来季は角田裕毅の後任としてレッドブルへ昇格することが決まった。
「僕のキャリアにおいて、とてもいい瞬間だというのは間違いない」
ラインアップ発表後に迎えたF1最終戦アブダビGPで、ハジャーはそう語った。
「何年間ものハードワークが今、報われたんだ。でも当然だけどこれも新しい旅の始まりに過ぎないんだ」
「とはいえ、とてもワクワクしているし、F1が新時代に突入する時でもあるから、とてもいいタイミングだと思っている」
ハジャーの語るように、F1は2026年から新時代に入る。車体とパワーユニットの両方で大きなレギュレーション変更があるからだ。
ハジャーは、このタイミングでのレッドブル昇格後については期待せず、ゼロからのスタートだと語る。
「期待はまったくしていない。なぜって、皆がゼロからのスタートだからだ。やるべき仕事をやっていく」
「来年1月、2月が本当に楽しみだ。チームの皆と一緒に働いて、皆のことを知っていくんだ。それが少しずつでも進んでいくためにとても大事なことになってくる」
ただレッドブルのセカンドシートは近年は“いわくつき”と言えるモノになっている。セルジオ・ペレスの不振から数えても、リアム・ローソン、角田と次々にドライバーが苦戦を強いられてきた。
そんなレッドブルに昇格するわけだが、ハジャーは自信を見せる。いわくつきのシートに対しての心構えを尋ねられたハジャーは、次のように語った。
「いや、それは真実じゃない。来年は全く同じマシンじゃないんだ。さっきも言ったけど、僕らは与えられたマシンで戦う。そして、チームがこの車を作り上げる。僕はそのマシンに適応する必要があるし、マックスも同じ仕事をしなければならないんだ。もしマシンがある方向に進むのであれば、自分も少なくともその変化を感じられるはずだ」
「そして理想を言えば、僕はその変化に貢献したい。それが理想的なシナリオだ。自分はこれまで同じクルマで繰り返し走ったことがないし、毎年違うクルマで戦ってきた。だから同じこと、同じ仕事を繰り返すとはどういうことか知らない。でも自分は適応するのがそれなりに得意だと思う。だから、実際かなり自信があるよ」

