FIA F2の2025年最終ラウンド、ヤス・マリーナ戦の予選が行なわれ、ロマン・スタネック(インヴィクタ)が最速タイムをマーク。宮田莉朋(ARTグランプリ)は14番手だった。
30分で行なわれるF2の予選。各車が最初のタイムをマークした段階でトップに立ったのは、DAMSのジャック・クロフォード。直前に行なわれたF1のFP1をアストンマーティンのマシンで走ったばかりにもかかわらず、F2マシンに乗っても速さを見せた。
ただ、各ドライバーがアタックに選んだスーパーソフトタイヤは、複数回のアタックも可能。次々とタイムを更新していき、ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が1分37秒464で首位に立ち、前戦カタールで今季のチャンピオン獲得を決めたレオナルド・フォルナローリ(インヴィクタ)が僅差の2番手に続いた。宮田はこの時点で10番手につけていたが、トラックリミット違反によりタイム抹消となってしまった。
これで各車一旦ピットに戻りタイヤを交換。残り10分を切ろうかという頃から、再度のアタックのためにコースインしていった。
そんな中、フォルナローリだけはコースインのタイミングを他からは大きく遅らせた。
いずれのドライバーも、当然のようにペースアップ。またもタイムシートが刻々と塗り替えられていき、まず首位にのし上がったのはロマン・スタネック(インヴィクタ)で1分36秒836であった。
そして残り3分を切ると、各車最終アタックへ。スタネックを上回るタイムを記録するマシンはなく、日曜日に行なわれるフィーチャーレースのポールポジションを獲得した。
2番手にはクロフォード。フォルナローリは他とはアタックのタイミングをズラし、最後の最後でアタックを行なったが、3番手。ディノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR)が4番手につけた。
来季F1デビューすることが決まったアービッド・リンドブラッド(カンポス)は10番手と、スプリントレースのポールポジションを手にした。ただ、前戦でF2デビューを果たしたチームメイトのニコラ・ツォロフにまたしても敗れる格好となった。
宮田は結局14番手となった。

