
東京&大阪コミコンの恒例イベントとも言える「怖コン」。今回は低予算ながら上質のホラー映画を数多く製作してきた「ブラムハウス」にフォーカスし、その最新作である『ブラックフォン 2』(公開中)、『ファイブナイツ・アット・フレディーズ2』(2026年1月23日公開)の魅力に迫る内容に。メインステージにはホラーを愛する中川翔子が登壇し、ブラムハウスの魅力、上記2作品の見どころなどを語ってくれた。

連続殺人鬼に監禁された少年が断線した黒電話から聞こえる死者からの声を頼りに脱出を図る『ブラック・フォン』(21)。続編『ブラックフォン 2』では、4年前に連続殺人鬼グラバーを地獄へ葬った少年とその妹にさらなる恐怖が…。再び黒電話が鳴り始め、兄妹は死者となったグラバーの怨念に立ち向かわざるを得なくなる。
「東京コミコン2018」のアンバサダーも務めていた中川にとって、今回のステージは久しぶりのコミコン参加であり、産後初の公の場でもあるとのこと。今回のオファーを受けてブラムハウス作品を夜な夜な鑑賞してきたそうで、前作『ブラック・フォン』の大ファンにもなったという。

「数か月ぶりの映画館で『ブラックフォン 2』を昨日、観てまいりました!こういう展開になっていくんだって引き込まれて。まだ観ていない人もいると思うので言えないのですが、オチがめちゃくちゃおもしろい。そうくるんだ!ホラーにもこういうテイストのものがくるんだって、ほっこりしちゃう場面がありました」。
声のトーンにどんどん力が入っていくなか、「推しキャラだった妹のグウェンちゃん(マデリン・マクグロウ)が成長して超美人になって大活躍するんですよ。公開中なのでぜひみんなに観に行ってほしいです!」ととにかく大絶賛だった。

もう一本の『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』。2023年公開の『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の続編で、襲い来る機械仕掛けのマスコットたちと夜間警備員の5日間の攻防を描いた同名ホラーゲームが原作だ。廃墟と化したピザレストランでの悪夢のような出来事を生き抜いた警備員の男。1年後、日常を取り戻しつつあったのだが、彼の妹が不思議な声に導かれたことで、再びマスコットたちによる恐怖にさらされてしまう。

こちらも前作を鑑賞済みという中川。「映像が綺麗すぎるホラー映画って難しいんじゃないか?と思いながら観ていたら、めっちゃ怖かったですね。かわいい&ポップという“ザ・アメリカン”な要素も堪能できました」と振り返る。
続けて、「主人公がめちゃくちゃビビりじゃないですか。突然、襲ってくるマスコットに怯えまくる姿に、観ているこちら側までつられて一緒に驚いてしまうんです」と説明し、ホラー耐性があるはずの中川ですら怖いと感じた理由を分析する。

さらに、かわいいマスコットたちによる恐怖を描く本作にちなみ、「“かわいいのに怖いマスコットはイヤだ”というお題でイラストを描いてください」という無茶ぶりを事前に受けていた中川。飼いネコが捕えたセミやゴキブリをプレゼントしてくれたエピソードをもとに、体長50mのネコが虫を吐き出しているイラストを披露し、さすがの画力で会場を沸かせていた。

このほか、殺人鬼グラバーや「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」のマスコットたち、ミーガン、ブギーマンなど、ブラムハウス作品のホラーキャラクターに扮したコスプレイヤーたちに囲まれる場面も。「ホラーでしか得られない栄養があるんです!」と熱い言葉を放つなど、最初から最後まで高い熱量でコミコンを盛り上げていた。
取材・文/平尾嘉浩
