レッドブルの角田裕毅は、F1アブダビGPのフリー走行2回目を17番手で終えた。走行後に角田は「シーズン最悪のセッションだった」と語った。
角田はFP1の走行を来季F1デビューが決まったアービッド・リンドブラッドに譲らねばならなかったため、FP2からの登場。しかし、非常に厳しいセッションになった。
アタックラップでは、セクター3で特に苦戦。このセクター3だけで、チームメイトのマックス・フェルスタッペンから0.6秒も遅れを取った。この傾向はセッション中ずっと同じであり、最終的には17番手と下位に沈んだ。またロングランでも、フェルスタッペンより1周あたり0.5秒ほど遅いペースであり、大きく差が生じた格好だ。
角田はこのグランプリを最後に、一旦レギュラーシートを失うことになっている。つまり、将来に向けても非常に重要な1戦。にも関わらず、良好な滑り出しとはいかなかった。
「正直に言って、こんなに難しいとは思っていませんでした」
角田はセッション後に、チームのプレスリリースを介してそう語った。
「マシンはまだ、上出来と言うには程遠いですし、何が起きているのか正確には分かっていません」
「今日のフリー走行は、シーズン最悪のセッションのひとつだったように感じました。ひと晩かけて、じっくりと状況を把握する必要があります」
「マシンのフィーリングもあまり良くなくて、いたるところで滑ってしまいます。原因を突き止めねなければいけません」
一夜明ければFP3、そして予選が控えている。なんとか次のセッションまでに、解決策を見出してほしいところだ。
「今の状況は良くないです。でも明日良いパフォーマンスを発揮できるように、ひと晩かけて状況を改善できればと思っています」
2日目以降は思い切り走れるように、そして彼本来の速さが発揮されることを、願わずにはいられない。

