F1最終戦アブダビGPの初日、ランド・ノリス(マクラーレン)はFP1とFP2で最速と良いスタートを切った。だがノリスとしては過信しないように意識している様子だ。
FP1とFP2で最速タイムをマークしたノリスに対し、12ポイント差でタイトルを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はFP1では0.008秒差の2番手、FP2では0.363秒差の2番手タイムを記録した。
ノリスとしては、この初日の走りは順調だと感じているようだ。しかし、2日目の予選以降に向けて接戦を予想しているため、まだ笑顔にはなれないと語る。
「タイムを見る限り、現時点では良い状況だが、それでもまだマシンからもう少し引き出したい」
ノリスはそう語った。
「完全に満足しているわけではなく、完全に自信があるわけでもない。いくつか異なることを試し、マシンについて理解しようとしている最中だ」
「だから、今夜の間にもう少し何かを引き出せればと思っている。でも、確かに悪い1日ではなかったね。ポジティブな1日だった。それでも予選に入ればもっと接近戦になるのはいつものことなので、まだ笑っていられる段階ではないよ」
なお16ポイント差につけるランキング3番手のチームメイト、オスカー・ピアストリはFP1で走ったルーキーのパトリシオ・オワードにマシンを預けていた。
この点は2日目以降に向けて有利になったかとノリスは尋ねられたが、彼は「それはない」とハッキリと答えた。
ピアストリのFP2ベストタイムは、ノリスから0.680秒差の11番手だった。しかしピアストリはペース面で心配はないと語る。
「ミディアムタイヤではかなり良かったと思う。ただソフトタイヤでは、最初のタイムアタックでグリップを十分に引き出せなかった」とピアストリは説明した。
「自分のリズムをつかんでいる段階だと思う。もちろん、明日に向けて改善しなければならない点はいくつかあるけど、1回だけのセッションにしては悪くなかったと思う」
ピアストリは2日目以降に向けて、マシンに大幅な変更を施す必要はないと考えている。
「小さなディテールの問題だと思う。マシン自体はかなり良い状態にあると感じられているんだ。さっきも言ったけど、最初のソフトタイヤでの走行ではグリップが足りなかったから、もちろんいくつかの小さな調整は必要だ。完璧なフィーリングじゃないけど、大きな問題じゃない」
そしてピアストリは予選でポールポジション獲得の可能性は「かなりある」と語った。
「マシンは速そうだ。あとはもう少し走って、自分の感覚をつかんでいくだけだ」
「明日、もう少しラップを重ねて、タイヤセットも学べば、(ポールポジションに)たどり着けるはずだ」

