時にタレント並の人気と知名度を誇るテレビ局のアナウンサー。特にTBSは、12月5日にオリコンが発表した「好きな女性アナウンサーランキング」で4人がランクインするなどノリノリだ。その中で、最近知名度を上げているのが「ラヴィット!」などでテレビ露出が増えている熊崎風斗アナ。しかし、12月12日の「好きな男性アナウンサーランキング」発表を前に本人に初ランクインへの自信を聞くと「マジで無理です……」と謙遜気味。そこには“スポーツ実況アナ”という役割の、目には見えない“壁”があった。
「ラヴィット!」のキャラに葛藤したことも
――個性派揃いのTBSアナウンサー陣の中で、最近、熊崎アナの存在感が増していますね!
熊崎風斗(以下、同) いやいや、細々ですよ。確かに「ラヴィット!」に関しては、出演が増えてますが。
――「ラヴィット!」では動物ロケでリポーターを務めることの多い。
そうですね。演出に僕の同期がけっこう多くなってきていて、僕が犬好きであることをもともと知ってたんです。
最初は今年5月くらいかな。ドッグカフェでサモエドに会いに行く(アインシュタイン・河井)ゆずるさんにリポーターとして付いていくって建付けでロケに参加させてもらって、次は猫カフェ、この前はマーモットと、動物ロケ担当みたいになっちゃってます(笑)。
――動物と戯れる姿が世の女性たちから「かわいい!」と評判です。
「ラヴィット!」の制作スタッフが、アナウンサーを前に出して個性を引き出してくれるおかげですよ。
――動物が好きすぎて仕事を忘れちゃうのも演出?
明確に指示されたわけじゃないですけど、スタッフからは「やっちゃっていいよ」と。とはいっても、タレントさんより一歩引くのがアナウンサーという立ち位置。最初は自分を出すことに葛藤はありました。
それでも制作のみなさんが「よかったよ!」って言ってくれるので、どんどん自分の中のリミットが外されていって。今でも「これでいいのかな」と思いつつ、「まぁ、いいかな」と思えるようになってきました。
――「ラヴィット!」に出演するアナウンサー陣はその葛藤を通っている?
だと思いますよ。他局含めてアナウンサーのこういうフィーチャーの仕方はなかなかないですもんね。しかも、それがそこそこ年次のいった男性アナという(笑)。
あのスーパーアイドルに似ている? 本人に直撃
――その影響か、今年12月5日に発表された「好きなアナウンサーランキング」では女性編で田村真子アナが1位、南後杏子アナが7位。今年の男性編の発表はまだですが、昨年ですと南波雅俊アナが2位、赤荻歩アナが6位と「ラヴィット!」ファミリーが続々ランクインしました。
いや、もう本当にすごいことです。
――昨年12月13日放送の「ラヴィット!」ではランキングを生発表。熊崎アナは赤荻アナの一番弟子として代わりに進行を務めました。先輩2人のランクインを見て、「今まで考えたことがなかったけど、(ランキングに)入りたくなってきました」とおっしゃってましたね。
自力じゃ厳しいから「川島さん、助けてください」と言ったんです。そうしたら、番組出演がちょっと増えました(笑)。
――「ラヴィット!」的には次は熊崎アナをランクインさせたい?
でも無理ですよ。赤荻さんは毎日出演していて番組になくてはならない存在ですし、南波さんは一回出た時のインパクトがハンパじゃない。
僕なんて街中で声を掛けられることなんてそうないですし、この前もドラフト会議の取材で母校の明治大に行きましたけど、学生の誰にも気づかれなかった(笑)。「好きなアナウンサーランキング」に入るってそんな簡単なものじゃないんです。
――一部で嵐の櫻井翔さんに似ていると評判ですから、それを前面に押し出したら?
全然似てないですし、恐れ多いです!
――けっこう似てると思いますが、間違えられたことは?
あー、でも一回あったのが、電車に乗っている時に近くの女子高生4、5人から「あの人、なんか櫻井くんに似てない?」って聞こえてきたんですよ。
それで、「僕のことかな?」とその女子高生たちのほうをチラッと見たら「全っ然似てないじゃん……」と勝手に失望されたことはありました(笑)。

