【3つの魅力】
それではここからは、実際に『書いたら燃やせ』に触れて感じた魅力について語っていきたいと思います!
①自分自身と向き合える
改めて、自分自身を客観的に知ることができる。なにが好きでなにが許せなくて、なにが悲しかったのか、考える機会をもらえる。
過去:自分はどんな人間だったのか
現在:これがいまのわたし
未来:将来への希望
過去・現在・未来の質問内容を大まかに分類すると、こんな感じ。ときにはヘビーな質問もあるが、意識しないぶんには、自分自身の心の闇に向き合う機会はあまりないので新鮮である。
②自分のペースで気軽に取り組める
連想ゲームなどもあり、あそぶ感覚でトライできるところがよい。気軽に「自分の本心とご対面」できる。
「気軽」と「自分の本心とご対面」は一見すると相反しているけれど、この気軽さがないと自分自身と向き合うことなんてできない、気がする。なぜなら自分と対面するという行為は、ちょっと怖いことだから。
より深く考えたいときは質問とじっくり向き合う。もっとラフに楽しみたいときは、ちょっと考えてしまうような質問を飛ばしてしまえばいい。義務ではなく、あくまで「あそび」として取り組むからこそ本音が出てくるような気がした。
③最後は燃やしてしまえばいい
SNSで本音をぶちまけた場合、デジタルタトゥーとして残ってしまう。けれど本=紙なので、燃やしてしまえば跡形もなく消えてくれる。この世に残したくなければ、いっそ燃やしてしまえばいいのだ。
【これは読むセラピーなのかもしれない】
実際に本と向き合ってみると、気持ちの発散というよりも「自分自身と向き合わざるを得ない=セラピー」という感覚が強かったです。
質問によっては1日中考えることもあるし、自分の負の感情とも向き合うことになる。過去をしっかり振り返ったり、自分を見つめ直すことになるので、しんどい人もいるかもしれない。
でも、こんなふうに自分について深く考えることもない、というか。考えることで、自分がラクになる答えが見つかるわけではないけれど、「私って本当はこんなこと考えていたんだ」と気づけること自体が癒やしにつながるような気がしました。
たとえば私の場合は、数日前に自分が書いた答えを見て、涙ぐんでしまった瞬間があって。
書いた直後はそれほど深く考えてなかったような気がするのに、別の日の自分は涙している。もしかしたら私は、自分が思っている以上に、本音にふたをして心の奥深くにしまいこんでいるのかもしれないのだなぁと感じたわけですよ。
「自分を探す」という言葉があります。そんなのいくら探しても見つからないし、見つけようとする行為自体が自分を傷つけることになる可能性だってある。
でもこの本なら、そこまで重い気持ちにならずラフな感覚で「自分探し」できる。改めて自分はどんな人間なのか客観視する手助けになるんじゃないかな、と感じました。
なんとなく生きづらさを感じている、そこのあなた。SNSにその思いを書くのではなく、一旦スマホを置いて、『書いたら燃やせ』に本音をつづってみませんか。

