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復縁を期待して再会したものの… 再確認したのは「好き」より「イヤなところ」

復縁を期待して再会したものの… 再確認したのは「好き」より「イヤなところ」

小出真保

ものまね芸人こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。

マッチングアプリで39人目に出会い、真剣交際していた元カレえびおくん。彼から突然の電話、そして落語デートにて再会。ゆっくり話してみて展開がどうなるか試してみたい。カフェに移動し、会話がスタートしたのですが、結局、付き合っていたときに感じていた違和感を感じてしまうのでした。

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■早く言え

えびおくんは、すごく前のめりで私の話聞いてるし、めちゃくちゃ相槌してる。これって、私のことまだ好きそう? えびおくんとは地元が一緒なので、共通の話題で盛り上がることができる。やけに笑ってるえびおくん。いい感じ。ただ、せっかちな私はこういう声も自分の脳内に聞こえてきました。

「早く言え…」…早く「僕たちやり直そう」これを言ってくれないかな。だって私、この1年がんばったもん! ご褒美くらいほしい。しつこいほど私はがんばったというセリフが出てくるのは、誰かに認めてもらいたかったんだと思います。あなたに大失恋してそれでも歯を食いしばってがんばったと。

えびおくんとの会話は一応弾んではいますが、心から喜びで満ち溢れているかといえばそうでもない。むしろ「なんか…えびおくん顔でかくなったな、むくんだ?」「うーん、そこまで楽しいってわけではない気が…」など驚くほど冷めた自分もいました。私、無理しているんじゃないだろうか。がんばった自分をまた好きになってもらって認めてもらう、これが目的なのだとは思うけれど…。そして、落語の感想のゾーンで空気は一変しました。

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■お互いのイヤなところ

「どうしたらあんなに面白く話せるのかな?」というえびおくん。それは芸歴とか場数とか積み重ねているからだよね、と、ここまでは同意見だったのですが…

えびお「めちゃくちゃ練習してるんだと思う」

私「まぁ、そうだね」

えびお「練習するからあそこまでになれる」

私「練習だけじゃなくない?」

えびお「いや、練習でしょ」

私「人生経験だと思う」

えびお「人生経験かなぁ? やっぱり練習っていう努力をしないと真の成長はないから」

はじまった。「成長」これが彼の口癖だった。つねに、こうだと成長しない、これをしないと成長しないと、私は付き合ってるとき何度も耳にしていた、もう聞きたくない。彼はまだわかっていない。本をたくさん読んでYouTubeで自己啓発していることは否定しないけれど、人間的になにも彼は変わっていない。きっと今でも部屋にこもり、これが正しい! と言い切っているのだろう。

私は気づけば、まくしたるようにこう言っていました。「人生経験していないとさ、落語に出てくる登場人物の心の機微とか読み取れないじゃん。ただ練習とか勉強とかだけしたって。そんなの誰でもできる。自分の目で見て、自分の足で歩んで経験していっぱい色んな気持ちを感じるから、あんなふうに演技できるんでしょ」。

彼にわかってほしい、気づいてほしい、そんな気持ちがありました。本だけ読まないでもっと色んな経験して、と。ですが、この上から目線になってお説教モードに入ってしまう私の癖も治っていなかったのです。

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■もう終わってる?

「そうだね…」と圧倒されたように黙るえびおくん。私は自分は悪くないと思いました。ただ、空気が変になってしまったのでそれは良くないなと「これから先、なにかしたいとかある?」と、えびおくんが好きそうな話題を振りました。すると「…いろんな経験したいなって」。

なんだそれ、薄っ。さっき私が言ったことじゃん。私、どんどん性格が悪くなっていってない? あれ? 今日なんのために会ったんだっけ? 外も暗くなってきました。なんだかこのままだと一生会わない気がする。でも、ここから無理したくない。今日のところは撤退しようと決めると、えびおくんがこう言いました。

「このあと、なにかあるの?」 えっ! これって、まだ一緒にいたい的な? このあとついにやり直そうって言われる? ただ私は夜、用事がありました。もったいないところですが復縁に向けて、1回会っただけで焦らないこと、余裕を見せること、これらを知っていました。思えば私はそういう一般論を覚えて、彼を見返す・彼を後悔させることが目標になっていたと思います。本当は、もうこの関係は終わっている?

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■ありがとう?

駅までの時間、会話が少なくなる私たち。意識しているからではなく、いい空気ではないから少ないというのは肌で感じる。「じゃあ…」とそのままエスカレーターで解散しました。じゃあって、そこ、また会えるかな? でしょうが! なんて思いながら、これってなんの悔しさ? だって散々気づいているでしょう? もうないなって。でも、終わらせてしまっては私のミッションが達成しない…そんな気持ち。ただ、こんなふうにがんばる自分にも、もう疲れている。

ですが、このあと意外なLINEが来ていました。「今日はありがとう、落語すごく良かった」。これには驚きました。なぜならえびおくんは「ありがとう」という言葉をあまり使わなかったからです。続けて「ありがとう」というスタンプまで。

もしかしたら、彼も少しは変わってきている? いや、そもそも今日誘ったのは私だし、来てくれたことには私も感謝するべきでは? いつまでも、えびおくんに対して捻くれたり、被害者意識でいるのはやめよう。私はまた自分の生活や仕事を楽しくしていると、なんと結婚相談所に入らないか? というお声がけが! そして、マッチングアプリも試しに再開。いろんな出会いも増えてきて…続く!

こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

(文/Sirabee 編集部・こいで まほ
配信元: Sirabee

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