ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、バクー市街地サーキットで開催されたF1アゼルバイジャンGPで3位フィニッシュを果たしチーム加入後初表彰台を獲得。祝賀ムードと並び、幸運のお守りとなったヘルメットに貼られたユニコーンのステッカーがファンの注目を集めた。
事の始まりは、ウイリアムズが9月13日に公開した動画にある。サインツJr.とチームメイトのアレクサンダー・アルボンがファンからの質問に答える中で、ある幼いサインツJr.ファンの女の子がユニコーンの人形を抱きしめながら「名前をスパークルズにするかスプリングルズにするか迷っている」と尋ね、さらに「今年の残りシーズン、ヘルメットにユニコーンのステッカーを貼ってくれる?」と語った。
結局ユニコーンの名前は決まらなかったが、サインツJr.はステッカーをデザインしてくれたらヘルメットに貼ると女の子に約束した。
約束通り、サインツJr.はヘルメットにユニコーンのデザインを入れてアゼルバイジャンGPを迎えた。そして予選2番手タイムを記録すると、決勝では優勝を収めたレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2位に入ったメルセデスのジョージ・ラッセルに次ぐ3位フィニッシュを果たした。
表彰式前のクールダウンルームに上位3名が集まった際、フェルスタッペンから “新マスコット”について尋ねられたサインツJr.は「ユニコーンだよ」と答え「ファンから送られてきたんだ。今週末はこれをつける約束なんだ」と説明していた。
ウイリアムズは3位表彰台獲得をひとしきり祝った後、サインツJr.とジェームス・ボウルズ代表が並んで登場する動画を公開。ボウルズ代表は、このステッカーがシーズン末まで残ると認めた。
「かなり重要なことがひとつある」とボウルズ代表は、トロフィーにも貼られたステッカーを指差しながら語った。
「スパークルズもしくはスプリングルズは、今回のことにきっと関係しているはずだ。だからこれはしばらくの間、そのままにしておくつもりだ」
そしてサインツJr.は「年末までは確実に残るよ」と付け加えた。
アゼルバイジャンGPでのサインツJr.の3位は、2023年にボウルズ代表体制となってから初の表彰台。サインツJr.はドライバーズランキングで18番手から12番手に浮上した。またコンストラクターズランキング5番手のウイリアムズは6番手のレーシングブルズに29ポイント差をつけた。

