FIA F2の第14ラウンド、ヤス・マリーナ戦のスプリントレースが行なわれ、アービッド・リンドブラッド(カンポス)が優勝。宮田莉朋(ARTグランプリ)は14位だった。
スタートではポールポジションのリンドブラッドがホールショットを奪い、ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が2番手をキープした。
後方ではセバスチャン・モントーヤ(プレマ)がスタート大失敗し、6番手スタートながら17番手までポジションを落とした。
上位2台は序盤から後続を引き離し、一騎打ちの状態。3番手ニコラ・ツォロフ(カンポス)以下は、徐々に遅れていった。
8周目、ジョン・ベネット(VAR)がエンジンブロー。派手に白煙を上げ、コース脇にストップしてしまった。これでバーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言。程なく解除されたが、このVSC解除直後にはデュルクセンがオーバーラン。首位リンドブラッドとの差が広がってしまった。
残り10周を切ると、レース終盤に向けてバトルが激しくなっていった。ガブリエル・ミニ(プレマ)がジャック・クロフォード(DAMS)とのバトル中に縁石に乗った時に飛び上がってしまった。これでダメージを負ったか、その後のペースが伸び悩んだ。この一件は、クロフォードがミニをコース外に押し出した可能性があるとして、レース後に審議が行われることになった。
またディノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR)が、オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)を17周目にオーバーテイク。ブレーキをロックさせながらも、豪快にアウト側から交わしていった。
クロフォードは元気よく、20周目にはヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)をオーバーテイク。このバトルの際に若干の接触があり、クロフォードの右側のフロントウイング翼端板が脱落してしまった。
首位争いは一度は決したかに見えたが、レース最終盤にデュルクセンが急接近。1秒圏内に入って最終ラップに突入した。ただオーバーテイクを仕掛けるまでには至らなかった。
リンドブラッドはそのままトップチェッカー。今季通算3勝目(うちスプリントレース2勝目)を挙げた。2位にはデュルクセン。3位にはF2デビュー2ラウンドの目のツォロフが入り、非凡なところを見せた。ベガノビッチが4位だった。
宮田は最後モントーヤにオーバーテイクを許してしまい、結局14位でフィニッシュとなった。

