
【ホンダCB1000F徹底試乗】「これなら乗れる」と確信!大型初心者も虜にする“軽さと鼓動感”の正体の画像一覧
2025年春の発表以来、東京モーターサイクルショーで大きな視線を集めていたホンダの大型ロードスポーツ「CB1000F」。往年のCBを知るライダーには懐かしく、若い世代には新鮮に映る存在として話題を蓄えてきた一台が、ついに市場へ姿を現した。 全国のディーラーでは予約が入り始め、ネオクラシックの潮流を象徴するモデルとなることは間違いないだろう。街乗りからツーリングまで幅広い用途に応え、ビギナーからベテランまで納得させる走りと存在感を兼ね備える期待の新星の実力と魅力を、試乗レポートで詳しくお伝えする。
伝統を継承するフラッグシップモデルの新たなカタチ

1959年に登場した初代CBとなるベンリイCB92は“スーパースポーツ”を目指していたモデルであったが、その方向性は現在のCBR1000RR-R FIREBRADEへと引き継がれ、CBシリーズはネイキッドモデルとして身近な公道での活用シーンをメインに、楽しさやライディングフィールを進化させてきた。
そしてこれまでフラッグシップモデルであったのが「CB1300SF」であり、その流れを継承し、新たな時代のCBとして誕生したのがこの「CB1000F」だ。
これからのCBとして登場したこのモデルは、幅広いシーンでの操る楽しさや高揚感、そして所有することの充実感といった、これまでのスポーツバイクの普遍的な価値を見つめ直し、Hondaスポーツバイクラインアップの「進化する基準」となるCBの最新の回答として具現化され、未来へと繋いでいくモデルとなっている。
風格と軽やかさが調和したボディにスーパースポーツモデルのエンジンを搭載

このモデルの外観は、1979年に登場した量産初の直列4気筒エンジンを搭載したモデル「CB750F」がデザインモチーフとされている。そのスタイリングはフロントパートの大型のフューエルタンクと大排気量の直列4気筒エンジンが織りなす力強さと存在感と後方へ行くに従ってシャープなフォルムを見せる軽快感が特徴的だ。
搭載される999ccの直列4気筒エンジンは、CB1000ホーネットをベースとして専用化されたものとなり、ストップ&ゴーを繰り返す市街地でのトルクフルな特性と高速巡航でのゆとりある落ち着いた走りを兼ね備え、幅広いシーンにおいて快適なファンライドを実現してくれる。また直列4気筒エンジンならではの高回転域でのサウンドに加え、低中回転域においても味わいのあるサウンドも追求されている。
そして、クラッチレバー操作荷重を軽減し、シフトダウンに伴うエンジンブレーキによる後輪のホッピングを軽減してくれる「アシスト&スリッパークラッチ」も採用され、ライダーの疲労軽減と安心感の向上に貢献をしている。

さらに、上質で安定感のあるスロットル操作をおこなうことができるスロットルバイワイヤシステムをはじめ、幅広いシチュエーションや路面状況に合わせてライダーの好みの出力特性(スタンダード、スポーツ、レイン、ユーザー1、2)を選ぶことができるライディングモード、ライディングに大きな安心感を与えてくれるコーナリングABS、ポケットからキーを取り出さなくてもイグニッションのオンオフやハンドルロックが可能なスマートキーシステムといった快適なライドをサポートしてくれる先進の電子制御システムの数々も搭載されている。
