F1アブダビGPの金曜日、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが参加必須とされていたファンイベントを欠席したとして、ドライバーひとりあたり25,000ユーロ（約450万円）の罰金処分が下った。
アロンソとストロールは、メディア担当者からイベントに参加しなかった旨を報告され、FIAの呼び出しを受けた。その結果、F1競技規則第19.2(c)条に違反したと判断された。
公式文書によると、アストンマーティン側は認識の相違があったと主張しているとのこと。アロンソとストロールは共にルーキードライバーにマシンを譲ったためFP1に出走していないが、チーム側はFP1に出ていないドライバーはファンイベントへの参加義務もないと考えていた様子で、ドライバーにもそう伝えていたという。
そのためチームのスポーティングディレクターと広報担当はドライバーを擁護したが、スチュワードはこの主張を却下。ドライバーひとりあたり25,000ユーロの罰金をチームに科すことにした。ただし、そのうち15,000ユーロは1年間の執行猶予付きで、同期間に再び第19条違反がなければ免除される。
スチュワードにより発行された文書には「ファンはF1の核である」として、「多くのファンがドライバーを見ようと猛暑の中で数時間待っていた」と記されている。
ファンに対する誠意を見せるため、アストンマーティンはレースウィーク中にファンゾーンを訪れ、チームグッズを身に付けているファンにサイン入りキャップを配布する。さらには2名のファンが特別にガレージツアーに招待され、セッションをガレージ内で観戦し、ドライバーと写真撮影できる権利も提供される。
これらの対応はFIAと事前に合意したものであり、チームは証拠提出を求められている。
なお、アストンマーティンは予選でストロールがQ2敗退に終わったものの、アロンソがQ3に進出して6番手タイムを記録。決勝はグリッド3列目からスタートすることになる。
