フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1アブダビGP予選で5番手に入った後、マシンの運転は難しく、良い結果を確保するには壁にぶつかるリスクを冒さなければならなかったと明かした。
ルクレールはポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からコンマ5秒遅れだったが、チームメイトのルイス・ハミルトンは16番手に終わり、スプリント予選を含めて4回連続のQ1敗退となった。
ハミルトンはFP3ではクラッシュを喫しており、フェラーリ移籍1年目は最終戦まで苦しい状態が続いているが、ルクレールも限界に近い状態だったと語った。
ハミルトンの苦戦とドライビングの難しさについて尋ねられると、ルクレールは次のように答えた。
「僕もこのクルマを運転しているが、このクルマがいかに扱いにくいものかはわかっている。全力で取り組んでウォールにぶつかるか、Q1を突破するかのどちらかなんだ」
「その後、Q2でも同じようにする必要があり、Q3でも同じことをする必要がある。僕はそういうマシンに乗ることがどういうことか分かっている。マシンを理解するためだとしても、本当に絶対的な限界までプッシュしなければならないときは、理解するのがはるかに難しくなるんだ」
「Q2では何度かウォールにぶつかりそうになって、改善も難しくなってしまった。おそらくマクラーレンやレッドブルはQ1とQ2でプッシュを少し控えることで、マシンの状態をより深く理解することができるだろう。だから、確かに難しい状況だ」
昨シーズンはマクラーレンに惜しくも届かずコンストラクターズランキング2位となり、今季はタイトル獲得の望みを抱いて臨んだものの、最終戦を残して未だ勝利なし。アブダビGPの結果に関わらず、コンストラクターズランキング4位が確定している。
ルクレールにとっても今季はポジティブな瞬間はほとんどなく、今回の予選でも危うくQ2敗退かというシーンもあったため、5番手という結果には満足しているという。
「とてもトリッキーだったけど、特にQ2の2周目は、ラップをコントロールして完走するのが本当に難しかった。でも、完走できたのは本当に嬉しかった」と彼は付け加えた。
「Q3進出にも役立った。満足しているよ。5番手で満足するのはつらいけど、今はそれが現状だ。唯一得られるのは、マシンパッケージを最大限に活かした時に感じる小さな喜びだけだ。そして、今日はまさにそれを実現できたと思っているが、5番手という結果は残念だ」

