AKB48が12月7日、東京・日本武道館で「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 ～あの頃、青春でした。これから、青春です～ PARTY が始まるよ ツアーファイナル Part2」を開催。アイドルの大先輩・松本伊代がサプライズで登場し、AKB48との共演が実現した。
■倉野尾成美「これからのAKB48を見せていく」
同公演は、4日間6公演を日本武道館で行う20周年記念コンサートの最終日の昼に開催。AKB48の20周年を記念して全国5カ所をまわった「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ～PARTYが始まるよ～」のツアーファイナルとなった。
ライブは「ファースト・ラビット」で開幕し、定番曲の「言い訳Maybe」や最新曲「Oh my pumpkin!」を立て続けに歌い上げて会場を盛り上げる。
MCでは、総監督の倉野尾成美が「あっという間に武道館も最終日になってしまいました」とあいさつし、同じく武道館で開催していた「20周年記念コンサート」3公演にはOGメンバーが数多く参加することから、「このお昼公演ではですね、これからのAKB48を見せていく気持ちで、現役メンバーで全力で臨ませていただきたいと思います」と現役メンバーによるパフォーマンスをアピールした。
「君だけにChu!Chu!Chu!」や「週末Not yet」などを歌うユニット楽曲、倉野尾のソロ歌唱による「桜の花びら ～前田敦子 solo ver.～」、そして「呼び捨てファンタジー」「AKBフェスティバル」といった人気楽曲を次々とパフォーマンス。
■ヒロミの一言で松本伊代が「セシル」を歌唱
中盤には、9月に日本テレビで放送された番組「秋元康 × AI秋元康」の企画で誕生した「セシル」を披露。「セシル」は、AI秋元康と作詞対決することになった秋元康氏が書き上げた楽曲で、番組内ではAI秋元康の作詞による「思い出スクロール」に敗北。倉野尾は「セシル」について、「お蔵入りみたいな状況になったんですね。勝った方しか配信されないということで(笑)」と説明した上で、「なんと今回、その『セシル』を一緒に歌ってくださる方に来ていただいております！」と伝え、期待が高まる中、楽曲がスタートした。
ゲストとしてメンバーの影から登場し、歌い出したのは松本伊代。会場にどよめきが起こる中、松本は現役メンバーと同じミニスカートの衣装で、共に「セシル」を歌いきった。
歌唱後、感想を聞かれた松本は「なんか、どよめきが…」と笑ったが、倉野尾は「伊代さんは昨日までご自身のツアーをやられていた中で、急きょこのために来ていただきまして、本当にありがとうございます」と感謝。
加えて「この流れになったのはですね、番組内で(松本の)旦那さんであるヒロミさんが『奥さんに歌っていただきたい』と言っていただいたことで、まさかのこのステージが実現できたということに」と経緯を説明した。
松本は「まさかAKB48の本物の方々と歌うことになるとは」と驚いた表情を見せ、衣装に関しては「うれしー！」とテンションを上げながらも「近くで見ないでって感じ(笑)」と照れていた。
倉野尾は「この曲、本当にお蔵入りだったので、もう歌えないと思っていたので、本当にお二人には感謝でいっぱいです」とコメント。松本は「すごく良い曲ですよね」「こちらこそありがとうございました」と応じ、会場を後にした。
■倉野尾成美、OG不在の公演でファンに感謝「味方がこんなにいる」
その後は改めて、現役メンバーによるライブへと戻り、前日の公演ではOGの参加が話題となった「根も葉もRumor」で本編が終了。
アンコールで「愛の存在」「Pioneer」「Overtake」と歌いきった倉野尾は「あっという間に最終日に来てしまって。現役で立てる舞台と、卒業生の皆さんと立てる舞台と両方を味わって、やっぱり思うこともたくさんある」と本音を吐露。
続けて「昨日の昼だったり、今日の公演もそうですけど、“今のAKB48”を応援してくださる方とか、こうやって足を運んでくださる方がこんなにいるんだなって。味方がこんなにいるんだなって、私たちを強くしてくれる存在でもありました。改めて、この公演に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました」と、OG不在の公演に来場したファンへの感謝を伝える。
「皆さんと一緒にこの武道館のステージに立ててうれしかったですし、また次、全国ツアーがあるのなら、また大きいステージで皆さんと一緒に立てるように、私たちもこれから頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」と意気込みを語って、公演を締めくくった。
◆取材・文＝山田健史
■「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 ～あの頃、青春でした。これから、青春です～ PARTY が始まるよ ツアーファイナル Part2」
◇12月7日(日)昼12:00開演◇東京・日本武道館
＜出演者＞
【正規メンバー 40人】
秋山由奈・新井彩永・伊藤百花・岩立沙穂・太田有紀・大盛真歩・奥本カイリ・小栗有以・川村結衣・工藤華純・久保姫菜乃・倉野尾成美・坂川陽香・迫由芽実・佐藤綺星・下尾みう・白鳥沙怜・鈴木くるみ・高橋彩音・田口愛佳・千葉恵里・徳永羚海・長友彩海・成田香姫奈・永野芹佳・橋本恵理子・橋本陽菜・畠山希美・花田藍衣・平田侑希・福岡聖菜・布袋百椛・正鋳真優・水島美結・向井地美音・武藤小麟・八木愛月・山内瑞葵・山口結愛・山崎空
【20期研究生 3人】
大賀彩姫・近藤沙樹・丸山ひなた
【ゲスト 1人】
松本伊代
＜セットリスト＞
M00 overture 2.0
M01 ファースト・ラビット／秋山・新井・大盛・小栗・倉野尾・坂川・佐藤・千葉・平田・水島・向井地・八木・山内・山崎・伊藤・花田
M02 言い訳Maybe／岩立・大盛・小栗・倉野尾・坂川・下尾・鈴木・高橋(彩)・田口・千葉・徳永・長友・永野・橋本(陽)・福岡・向井地・武藤・山内
M03 あの夏の防波堤／秋山・新井・太田・工藤・久保・迫・佐藤・成田・橋本(恵)・畠山・平田・布袋・正鋳・水島・八木・山口・山崎
M04 蕾たち／17期・18期・19期生・20期研究生(－成田)
M05 Oh my pumpkin!／ALL(－成田)
M06 Lollipop／小栗・千葉・山内
M07 君だけにChu ! Chu ! Chu !／徳永・山崎・伊藤・奥本・白鳥・大賀・近藤
M08 天使のしっぽ／佐藤・川村・丸山
M09 週末Not yet／工藤・倉野尾・坂川・山口
M10 始まりの雪／新井・田口・成田・福岡
M11 伝説の魚／迫・下尾・永野・正鋳・水島・武藤・八木
M12 キスまで100マイル／岩立・鈴木・橋本(恵)・畠山・平田
M13 制服ビキニ／久保・長友・向井地
M14 最強ツインテール／秋山・太田・大盛・高橋(彩)・橋本(陽)・布袋・花田
M15 桜の花びら ～前田敦子 solo ver.～／倉野尾
M16 好きだ 好きだ 好きだ／秋山・小栗・倉野尾・坂川・下尾・高橋(彩)・徳永・長友・永野・橋本(陽)・布袋・山内・山崎・伊藤・白鳥・近藤
M17 走れ！ペンギン／秋山・新井・太田・久保・佐藤・鈴木・高橋(彩)・千葉・橋本(恵)・平田・福岡・布袋・向井地・川村・花田・丸山
M18 呼び捨てファンタジー／岩立・太田・大盛・小栗・久保・鈴木・徳永・長友・成田・橋本(恵)・橋本(陽)・福岡・水島・奥本・花田・大賀
M19 ALIVE／新井・工藤・倉野尾・坂川・迫・佐藤・田口・畠山・正鋳・水島・武藤・八木・山内・山口・山崎・伊藤
M20 従順なSlave／同上
M21 AKBフェスティバル／ALL
M22 シクラメンが咲く頃／秋山・新井・岩立・太田・大盛・久保・鈴木・田口・長友・畠山・平田・水島・向井地・八木・山内・山崎・伊藤・奥本・白鳥・近藤・丸山
M23 セシル／松本伊代・秋山・新井・伊藤・小栗・倉野尾・佐藤・下尾・田口・千葉・長友・橋本(恵)・花田・水島・向井地・八木・山内
M24 PARTYが始まるよ／ALL
M25 希望的リフレイン／ALL
M26 大声ダイヤモンド／ALL
M27 どうしても君が好きだ／秋山・新井・工藤・久保・迫・成田・八木・山口・伊藤・奥本・川村・白鳥・花田・大賀・近藤・丸山
M28 サステナブル／同上
M29 会いたかった／同上
M30 恋するフォーチュンクッキー／同上
M31 君はメロディー／岩立・大盛・小栗・倉野尾・坂川・下尾・高橋(彩)・千葉・徳永・永野・橋本(陽)・福岡・向井地
M32 Teacher Teacher／同上
M33 僕たちは戦わない／同上
M34 BINGO!／同上
M35 チャンスの順番／太田・佐藤・鈴木・田口・長友・橋本(恵)・畠山・平田・布袋・正鋳・水島・武藤・山内・山崎
M36 失恋、ありがとう／同上
M37 真夏のSounds good!／同上
M38 恋 詰んじゃった／ALL(－成田)
M39 RIVER／同上
M40 ＃好きなんだ／同上
M41 久しぶりのリップグロス／同上
M42 Everyday、カチューシャ／同上
M43 根も葉もRumor／同上
～アンコール～
EN1 愛の存在／ALL(－成田)
EN2 Pioneer／同上
EN3 Overtake／ALL(－成田)
※山崎空の崎は「立つさき」、高橋彩音の高は「はしご高」が正式表記。
