『清宮海斗デビュー10周年記念プロデュース大会 狂乱のDECADE』後楽園ホール(2025年12月7日)
○鶴屋浩斗vs高橋碧×
NOAH史上初の“新人同士のデビュー戦"が7日の後楽園大会で行われ、ともに19歳のヘビー級候補、鶴屋浩斗(つるや ひろと)と高橋碧(たかはし みどり)がデビューを果たした。
3選手の新人がデビューした7日のNOAH後楽園大会。第3試合では鶴屋と高橋がシングルマッチで対決し、NOAH旗揚げ25周年にして初めて“シングル新人対決のデビュー戦"が実現した。
鶴屋は千葉県柏市出身の19歳で、184cm、81kg。兄にUFCファイターの鶴屋怜、父に格闘家で『THE BLACKBELT JAPAN』代表の鶴屋浩を持つ。それだけに空手、ブラジリアン柔術、レスリング、サンボ、キックボクシング…とあらゆる格闘技の心得があり、2024年の全日本アマチュア修斗では準優勝。それでも幼少期からの夢は「プロレスラーになること」で、今年4月にNOAH入門を果たした。
一方の高橋は山形県山形市出身の19歳で180cm、82kg。13歳でプロレスと出会い、2023年に開催された『第1回 拳王チャンネル presents NOAH新人オーディション』に挑戦。不合格となったものの、翌年の再テストで合格した。運動歴は小学校から高校まで続けたサッカー。格闘技経験はないが、今年4月にNOAH入門を果たし、約8ヶ月間の練習期間を経て、同期・鶴屋相手のデビュー戦を迎えた。
鶴屋は灰色、高橋は青のショートタイツで入場。新人らしくのっけからグラウンド戦を繰り広げると、格闘技経験のある鶴屋がタックルで華麗にテイクダウンを奪い、足関節に固めて先手を取る。だが、高橋も譲らず、豪快なブレーンバスターやボディスラムで歓声を呼び込んだ。負けじと鶴屋も逆エビ固めに捕獲して再び攻勢。耐え抜いた高橋も丸め込みで逆転勝利を狙うが、キッチリと肩を上げた鶴屋は総合格闘技の技術を活かして足に絡みつき、アキレス腱固めへ。そこから逆片エビ固めに移行し、絞めに絞めてギブアップを奪った。
NOAH史上初の“シングル新人対決"は鶴屋に軍配。試合後には両選手への激励の大声援が改めて降り注いだ。
試合を終えた鶴屋は「後楽園のリングでデビューして、お客さんに見られて初めての試合で緊張して動けなくなってしまった部分もありました。ですが、この大舞台でデビューできたことは、とても自分にとってプラスだと思うので、今回の試合を糧に頑張っていきたいと思います」と抱負。フィニッシュの“入り"に関しては「昔からブラジリアン柔術や格闘技をやってきて、学んできた自分の得意な技を披露させていただきました」と話し、「みんなが憧れるようなプロレスラーになりたい」と意気込んだ。
一方の高橋は「同期でずっと練習してきた鶴屋に負けてしまったことに、まず悔しい気持ちがあります。まだデビューしたばかりで、もっともっともっと練習して、もっと強くなって、もっともっとやります。今日はありがとうございました!」と前を見据えた。
【試合後の鶴屋】
▼鶴屋「今日デビュー戦、見に来て下さった皆様、ありがとうございました。今回は勝利をつかむことができました。もっと上に行けるように精一杯努力しますので、応援よろしくお願いします!」
――後楽園のリングで試合をした感想は?
▼鶴屋「後楽園のリングでデビューして、お客さんに見られて初めての試合で緊張して動けなくなってしまった部分もありました。ですが、この大舞台でデビューできたことは、とても自分にとってプラスだと思うので、今回の試合を糧に頑張っていきたいと思います」
――フィニッシュの入り方は格闘技の経験を活かした?
▼鶴屋「昔からブラジリアン柔術や格闘技をやってきて、学んできた自分の得意な技を披露させていただきました」
――どんなレスラーになりたい?
▼鶴屋「みんなが憧れるようなプロレスラーになりたいです。ありがとうございました!」
【高橋の話】「今日、デビューしました高橋碧です。デビューできたこと、まずデビューできたことがうれしいです。同期でずっと練習してきた鶴屋に負けてしまったことが、負けたことが、そこにまず悔しい気持ちがあります。まだデビューしたばっかで、もっともっともっと練習して、もっと練習して、もっと強くなって、もっと強くなって、もっともっとやります。今日はありがとうございました」
