『WORLD TAG LEAGUE 2025』鬼北大会が7日、愛媛・鬼北総合公園体育館で行われ、海野翔太&上村優也が成田蓮&SANADAを破って5勝目。Bブロック単独首位で最終公式戦を迎えることになった。
Bブロックは大混戦で終盤戦に突入。IWGPタッグ王者・Yuto-Ice&OSKAR、海野&上村、グレート-O-カーン&カラム・ニューマン、成田&SANADAの4チームが勝ち点6で首位タイ。棚橋弘至&エル・ファンタズモ、デビッド・フィンレー&高橋ヒロム、ザック・セイバーJr.&大岩陵平、ランス・アーチャー&アレックスゼインが勝ち点4で追う。全チームに可能性が残された状況でこの日、公式戦6戦目を迎えた。
まずオーカーン&ニューマンが棚橋&ファンタズモと対戦。ニューマンが丸め込み合戦の末にタイツをつかんでのスクールボーイでファンタズモから3カウントを奪い、UNITED EMPIREコンビが勝ち点を6に伸ばした。4敗目を喫した棚橋&ファンタズモは脱落となってしまった。
IWGPタッグ王者・K.O.Bはアーチャー&ゼインと激突。アーチャー&ゼインが合体技ブラックアウトソースでIceを追い込むと、最後はアーチャーがOSKARをブラックアウトで投げつけてIceを料理した。王者撃破で3勝目を挙げたモンスターソースは「Knock Out Brothers、お前らはIWGPタッグ王者だ。俺たちが優勝して、ベルトをかけてもう一度だ」とアピール。K.O.Bは3敗目を喫して足踏みとなった。
セミファイナルでは4点で並ぶフィンレー&ヒロムのWAR DOGS&無所属コンビとザック&大岩のTMDKコンビが星を潰し合った。この日もフィンレーがヒロムを利した人間爆弾攻撃を連発し、ヒロムが丸め込みでザック相手にあわやの場面も作ったが、最後はザックがジャックナイフでヒロムを丸め込んで3カウントを奪取。ザック&大岩が勝ち点を6に伸ばして生き残り、フィンレー&ヒロムは脱落が決まった。
メインイベントでは海野&上村と成田&SANADAが星を潰し合った。今治市出身の上村は地元・愛媛凱旋。凶器攻撃などH.O.Tコンビの反則殺法に苦しめられ、集中砲火を浴びたものの、「優也!」コールに後押しされて打開。終盤には介入したSHOにトーチャーツールで殴打されたが、SANADAのギターショットを誤爆させて返り討ち。すかさずSANADAに初公開となるシャイニング式エルボードロップを決めると、カンヌキスープレックスホールドで3カウントを奪った。
地元で会心の勝利を飾った上村は「僕も愛媛県今治市出身です。僕がプロモーションに来た土地でこれだけたくさんのお客さんに来てもらって、試合にも勝って、僕は最高にうれしいです」と喜びを爆発。海野は「また来年、再来年、俺ら帰ってきていいですか? また今日みたいに熱いプロレスを皆様にお届けしていいですか? その時は俺ら優勝タッグがこのWORLD TAG LEAGUEを制して、IWGPタッグ王者になって帰ってきます」と誓ってみせた。
この結果、海野&上村が4勝目を挙げ、勝ち点を8をマーク。Bブロック単独首位に浮上した。これを追うのが勝ち点6で並ぶIce&OSKAR、ザック&大岩、オーカーン&ニューマン、成田&SANADAの4チーム。Bブロックは12・9飯塚大会における最終公式戦を残すのみとなった。海野&上村vsIce&OSKAR、ザック&大岩vsアーチャー&ゼイン、オーカーン&ニューマンvsフィンレー&ヒロム、成田&SANADAvs棚橋&ファンタズモの4試合が行われ、上位2チームが12・10長崎大会から始まる決勝トーナメントに進出する。

