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松村北斗、釜山国際映画祭での公式上映に手応え「本当に素晴らしい作品になった」<秒速5センチメートル>

松村北斗、釜山国際映画祭での公式上映に手応え「本当に素晴らしい作品になった」<秒速5センチメートル>

「秒速5センチメートル」公式上映に登壇した松村北斗と奥山由之監督
「秒速5センチメートル」公式上映に登壇した松村北斗と奥山由之監督 / (C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

松村北斗(SixTONES)が主演を務める映画「秒速5センチメートル」が10月10日(金)に公開される。この度、同作が第30回釜山国際映画祭の<オープンシネマ部門>に正式出品され、松村と奥山由之監督が現地で行われた公式上映前の舞台あいさつに登壇した。

■新海誠氏の劇場アニメーションを実写化

「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締り」など、記録的なヒット作を生み出してきた新海誠氏の劇場アニメーション「秒速5センチメートル」を、「ポカリスエット」のCM映像や米津玄師、星野源らのMVの制作を手掛けている奥山監督が実写化。

1991年春、東京の小学校で出会った遠野貴樹(松村)と篠原明里(高畑充希)は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。しかし、卒業と同時に明里は引っ越してしまう。その後の中学1年の冬、栃木・岩舟で再会を果たした2人は、雪の中に立つ1本の桜の木の下で、「2009年3月26日、またここで会おう」と最後の約束を交わす。

時は流れ、2008年。30歳を前にした貴樹は、自分の一部が遠い時間に取り残されたままだと気づき始める。明里もまた、あの頃の思い出と共に、静かに日常を生きていた。18年間を異なる速さで歩んだ2人がひとつの記憶の場所へと向かっていく、大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。

■奥山監督「松村北斗という素晴らしい俳優に出会えた」

1996年に創設され、アジアを代表する映画の祭典である釜山国際映画祭。中でも、人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出される<オープンシネマ部門>に同作が正式出品され、9月22日、釜山国際映画祭のメイン会場「映画の殿堂」の野外スクリーンにて公式上映が行われた。上映前には松村と奥山監督が登壇し、集まった約3,800人の来場者に韓国語を交えてあいさつした。

「釜山での滞在や今日の上映を控えて、今のお気持ちはいかがでしょうか?」と質問が投げかけられた、奥山監督は「『秒速5センチメートル』という作品で釜山国際映画祭に来ることができて、上映後にお客さんの拍手を聞いたり、熱意のあるお客さんと会話をしたり、街中でたまたま憧れの監督に出会えたり、そういった素晴らしい経験をすることができました」などと話し、制作陣に対しても「松村北斗という素晴らしい俳優に出会えて、一緒に『秒速5センチメートル』を作ってきたスタッフやキャストに、そして、原作の新海誠さんに心から感謝したいと思います」などと感謝を述べた。

■松村北斗、奥山由之監督の熱意に背中を押され出演を決意

一方、松村は、この役を演じようと決心したきっかけを問われると、「元々僕は『秒速5センチメートル』という原作アニメーションのファンだったというのがまず1つの理由で。そして、ご存知の方もいると思うんですけど、新海誠監督の『すずめの戸締まり』という作品で、僕が椅子の役をやったんですね。あ、改めまして、椅子です」と名乗り会場の笑いを誘った。

「そこで新海さんとの信頼関係があったというのも理由の1つ。でもこの2つだけではチャレンジするにはあまりにもハードルが高くて、難しい作品、そして役柄でした。しかし、奥山監督と会話をする機会があって、そこで奥山さんが既に始めている実写版『秒速5センチメートル』というプロジェクトや熱意などを聞いていくと、僕ひとりが不安に思っていたとしても、そんなことは関係ないぐらい、ものすごいセンスと熱量で準備されていて。この方がリーダーになって進んでいく作品に乗っからないほど人生で惜しいことはないなと、その場で強く思いました。

もちろん、この役に挑戦したいという気持ちがほぼ決まってからお会いしたのですが、『今すぐ早く撮りましょう』と言いたくなるぐらいの説得力を頂いて、それが最終的にこの作品に飛び込むことを決めさせてくれた出来事でした」と同作への参加の経緯について話した。

■原作ファンだからこそ、遠野貴樹役を演じる上での苦悩も

そして、貴樹を演じる上で大事にしていたことを問われると、「今回特に難しかったのは、自分が原作の大ファンであり、遠野貴樹というキャラクターやこの物語の世界に憧れていたので、この強い憧れから生まれるドキドキのまま飛び込むと、この世界を楽しむ自分になってしまって、生きることの難しさに苦しむ主人公とはかけ離れてしまうということでした。憧れるということを一切やめて、離れたところで遠野貴樹という人物を見つめ直すことがすごく難しかったです」と語った。

「そして、もうひとつ。今回、遠野貴樹という人物を、僕と、青木柚くん、上田悠斗くんと、3人でひとつの役を演じています。これがとても難しく思っていたのですが、僕よりも早くに撮影をしていた彼らのパートの映像を見たら、本当に素晴らしい俳優たちでした。彼らが役としての軸をぶらさずに持っていて、それを引き継いだことで、3人でひとつの役を演じるということが難しいことではなくなり、とても頼もしくて、役として肉厚になるきっかけになりました。この2人がとにかく素晴らしかったということを、改めてこの会場の皆さんに伝えたいと思います」と、同役を演じた他キャストを称賛した。

■上映後には固い握手と熱いハグを交わした松村北斗と奥山由之監督

舞台あいさつ後には松村と奥山監督も約3800人の来場者と一緒に鑑賞した。上映が終了すると会場は盛大な拍手に包まれ、松村と奥山監督は固い握手と熱いハグを交わした。何度も来場者にお辞儀をし、手を振り、感謝を表した。

オープンシネマ部門の上映を終えて、松村は「今は放心状態です。本当にあれだけのお客さんと一緒に作品を見たことで、自分も一観客として初めてあの作品を見られたような感覚があって。一体感というか、みんなでぐーっとあの作品の世界に集中して入っていく感じをすごく肌身で感じました。本当に貴重な経験をさせてもらえました。本当に素晴らしい作品になったなというのを実感しています」と興奮冷めやらぬ中、感想を述べた。

奧山監督は、「スクリーンの大きさや、会場の熱気もあってか、こんなにのめり込んで見られるという状況はすごく幸せでした。特に釜山国際映画祭のオープンシネマで見るという、ある種の緊張感や高揚感も感じていて。本当は言葉にしなければいけないけれど、言葉にしきれない特別な時間でした。本編中で、ここっていうタイミングで突然自然の風を感じると、自分が今どこにいて、スクリーンとの境界線が分からなくなる瞬間みたいなものを感じて、かなり特別な体験でしたね」と語った。

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