
「背筋が凍りつく状況」補強への不満発言→立場が疑問視されている久保建英。ソシエダが絶不調のなか、地元紙記者は現状をどう見ているのか「残留の決断が間違いだったと…」【現地発】
何かがおかしい。夏のタケ・クボ(久保建英)の発言は、当初予想されていた以上に波紋を広げた。彼が加入した当時はスター選手に囲まれていたのが、今では将来有望な若手に囲まれているという厳然たる事実を盾に不満を表明した後、チーム内での立ち位置が疑問視されるようになった。
不動の存在から、定位置を維持し続けるべきかどうか議論の対象へと転落したのだ。昨シーズンの成績、とりわけラ・リーガでアシストを1つも記録しなかったという不可解な現実もマイナスに働いている。チームの主役の1人にとって、このようなことが起こっていいはずがない。
しかし予想通り、セルヒオ・フランシスコ監督は不毛な議論には一切関与せず、近年、ライバルとしてしのぎを削ってきたベティスとの重要なアウェーゲームで、迷うことなくスタメンに復帰させた。その一方で、バレンシア時代の全盛期の姿からは程遠い状態にあるゴンサロ・ゲデスはベンチスタートとなった。
試合前から嫌な予感はしていた。代表戦で捻った左足首には分厚いテーピングが巻かれ、ロッカールームで患部をケアする映像も流されていた。
不安は的中した。立ち上がりから、いつものチームを引っ張って行こうという気概も笑顔も見られず、ボールに関わる頻度が少なく、まるでサイドに隠れているようでもあった。それは見慣れない光景だった。そして、タケが試合から消えると、ソシエダは攻撃のエンジンがかからなくなる。
それは誰の目にも明らかにもかかわらず、批判派は、クオリティの割に数字を残していないと言い張る。しかし、昨シーズンからソシエダは、非常に単調で予測可能なチームに成り下がっており、タケを封じ込めるための檻を作れば、勝利はほぼ確実だということをどの対戦相手も織り込み済みであることを考慮する必要がある。
ベティス戦でも、自ら足を撃ち抜くような行動を繰り返した。前半と後半の立ち上がりにそれぞれ失点。前半はブライス・メンデスのゴールで同点に追いついたが、後半は完全に失速した。アレックス・レミロの不用意な飛び出しが自身のオウンゴールへと繋がった後、血も、魂も、誇りも、気骨も、個性も、自尊心も、自信も何もかもが失われていた。
これで開幕5試合を終えて、獲得した勝点はわずか2。2025年に入ってからチームはずっと低空飛行を続けており、その成績を順位表に反映させると、降格圏に沈んでいる計算になる。最も楽観的な者でも背筋が凍りつく状況だ。そもそも最近のソシエダのプレーを見ていると、本当に勝ちたいと思っているのかさえ疑問に思えてくる。
もちろんタケは別格だ。競争心の塊の彼は負けるたびに、人一倍悔しさを噛み締めていることだろう。しかし、気持ちだけではどうにもならないのも事実だ。もし万全なコンディションでないなら、スタメンで出場し続けるべきかどうか再考する必要があるかもしれない。
前半はまだペナルティーエリア内でミケル・オジャルサバルのパスを受けてシュートを放った45分のプレーなどチャンスに絡むシーンもあったが、後半はチームと同様に姿を消し、66分に途中交代となった。
タケは正しかったのだ。ここ数年間でソシエダは大きく競争力を低下させた。心配なのは、楽しそうにプレーしているように見えないことで、残留の決断が間違いだったと考えている可能性もありそうだ。
それでもこの状況を救える選手が誰かと問われれば、タケと答える。まずはコンディションを取り戻すことが先決だ。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
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