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【難読漢字よもやま話】「霙」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識

【難読漢字よもやま話】「霙」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識

「霙」なんて読む?

日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は雪と雨が同時に振る、冬の天気を表す言葉です。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…

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正解は「みぞれ」

【漢字の由来と語源】
「霙(みぞれ)」の語源には、いくつかの説があります。有力な説としては以下の2つが挙げられます。

一つは「水(み)」+「添え(そえ)」と、水に氷が添えられた状態を表すという説。もう一つは「水氷(みこおり)」説で、水が氷になりかけた状態を表すというもの。これが変化して「みぞれ」になったと考えられています。

また、漢字の由来については「霙」は、部首が「雨(あめかんむり)」で、下部が「英」です。「雨」冠は、雨や天候関連の漢字に多く使われ、雨・雪・霧などの気象現象を表します(例:雪、霧、雹)。

一方、「英」の部分は、元来、中国語で「花」や「優れたもの」を意味しますが、「霙」の場合は、雨の中に花のような雪が混じるイメージからこの部首が使われたようです。

【みぞれに関する豆知識】
●雪との違い
雪は上空で水蒸気が昇華して直接氷の結晶になったものですが、霙は雪が溶けかけた状態のものです。

●定義の曖昧さ
霙は雨と雪が混ざって降る現象ですが、明確な定義は存在しません。気象庁では「雨まじりの雪」または「雪まじりの雨」と表現しており、雨と雪の割合によって判断が分かれます。

●発生しやすい条件
地表付近の気温が0℃に近い時に発生しやすく、上空の雪が落下中に気温が上昇して一部溶けることで霙となります。
冬は霙模様の天気も多い

●季語
俳句の世界では冬の季語として用いられます。

●気象観測の難しさ
霙は雨と雪の区別がつきにくいため、気象観測では判別が難しい場合があります。

●路面凍結の危険性
霙は路面に薄い氷の膜を作りやすく、スリップ事故の原因となることがあります。特に気温が低い場合は注意が必要です。

●霙の音
霙が降る音は、雨や雪とは異なり、シャラシャラ、パラパラといった独特の音を奏でます。

●地方によって呼び名が違う
霙は地域によってさまざまな呼び方があります。例えば、東北地方では「ざんざら」、北陸地方では「あられ」と呼ばれることがあります。(厳密にはあられは異なる現象ですが、混同されることもあります)

配信元: 週刊実話WEB

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