フェラーリのルイス・ハミルトンは、冬休み中に携帯電話を「ゴミ箱に放り込んで」インターネット断ちしようとしている。
フェラーリへの移籍で高まる期待の中今シーズンをスタートさせたハミルトンだったが、新チームとマシンへの適応に苦戦。結果的には、中国GPでのスプリントレース優勝と、エミリア・ロマーニャ、イギリス、オーストリア、アメリカGPでの4位入賞がシーズンのハイライトとなった。シーズン中一度も本戦で表彰台を獲得できなかったのは、自身のキャリア初めてのことだ。
彼はまた、現行世代のF1マシンとのサヨナラを熱望しており、「このマシンで恋しくなるものは何一つない」と、アブダビでのレース週末を前にメディアに語った。
「単純に言えば、楽しめなかったんだ」
アブダビGPを8位で終えた後、ハミルトンは「今はただ休みを楽しみにしている」と話した。
「ただインターネットから離れて、誰とも話すつもりはない。この冬は誰も僕と連絡を取ることができない。携帯電話も持っていかない。それが楽しみなんだ。完全にインターネットから切り離されるのがね」
以前も冬休み中に同じようなアプローチを取ったことがあるかと聞かれると、彼はこう答えた。
「特にないね。そうは言えないと思う。いや、普段はいつもそばに携帯電話を置いているんだけど、今回はゴミ箱行きだ」
彼はドライバー以外の様々な仕事から距離を置くことを待ち望んでいる。
連絡を断つことが彼自身にとってどれだけ大切なことなのかを問われ、「やってみれば分かるよ」とハミルトンは答えた。
「でも、早くこのすべてから逃れたい。毎週、写真撮影とか、そういうのがある。全部をやらなくてもいい日が来るのが待ち遠しいんだ」
ハミルトンは最終的に、156ポイント獲得でランキング6位。チームメイトのシャルル・ルクレールには、86ポイント差をつけられた。ランキング6位は2022年と並んでF1キャリアワーストタイだが、2022年は10度表彰台に上がっており、今季が名実ともにキャリア最悪の1年だった。

