Photo:sirabee編集部7日放送の『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』(ニッポン放送)で、徳光和夫が高野連が検討している高校野球の「7イニング制」導入議論について持論を展開した。
■高野連の7回制議論に憤り高野連が高校野球の7イニング制を検討しているというニュースを聞いた徳光は、「わからなくはありませんけど、根底から覆すようなルールを変えるということですから」と憤った。
アシスタントのフリーアナウンサー石川みゆきも「7イニングですか?」と驚くと、徳光は「高野連が加盟校を対象に7イニングについてアンケートをとったところ、賛成が20.8%、反対が70.1%と、圧倒的に現状の9イニング制を支持しているということなんですよね」と紹介した。
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■9イニング制を主張さらに徳光は「3・3・3で、やっぱりドラマなんだよね。3回、3回、3回と区切って進むから面白い。ところが7イニングになれば、試合が3回・3回・1回みたいになってしまう。尻切れトンボのような終わり方になりかねない」と持論を展開。
続けて「ナイター開催など別の工夫をすればいい。できれば9イニング制は守ってほしい」と高野連の7イニング制に否定的な見解を示した。
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■日本でも一部大会で実施7イニング制は一部国際大会では既に導入済み。日本でも、中学野球や日本野球連盟が管轄する社会人野球の一部大会で導入されている。
また、独立リーグの「ルートインBCリーグ」は「暑さ指数が31℃を超えた場合」、7回制となる。
筆者は7イニング制の試合を観戦した経験を持つが、「一回り目で何点取れるか」がかなり大きな勝敗のポイントになると感じた。
そのため導入となると、「良い打者により多く打席が回る」1番から順番にオーダーを組んでいく必要性がありそうだ。
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■一部からは反対意見も7イニング制の狙いはおもに熱さ対策といわれており、「それならばドームでやるべきだ」「甲子園にこだわって野球のルールを変えるのはおかしい」という意見も存在する。
高校野球はもちろん、球児の進路にもかかわってくる「7イニング制」。少なくとも高校球児や監督、関係者などの意見を聞き、慎重に議論を進める必要がある。
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■執筆者プロフィール佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)