同大学陸上部の公式SNSでも彼女の入学を歓迎する案内文が掲載されていた。
しかし、日本の関係者たちが見せたのは、“ガッカリ”といった表情だった。
「ドルーリーと同じ中・長距離ランナーで、将来を嘱望されていた澤田結弥が進学先に選んだのは、米ルイジアナ州立大でした。日本の陸上界は2年連続で、それもその学年のトップランナーを米国に行かせてしまうことになる」(日本スポーツ協会担当記者)
ドルーリーは中学3年で出場した’23年の全国都道府県対抗女子駅伝で3区を区間新記録で走り、17人をごぼう抜きして注目を浴びた。
岡山・津山高に進学後は’24年のU20アジア選手権女子1500メートルで金メダルに輝き、同年のU20世界選手権にも出場した。
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ドルーリーの目標は’28年のロス五輪でのメダル獲得
「彼女なりに悩みや葛藤もあったようです。高校生として最後のレースとなった今年7月のインターハイでは、平凡なタイムで終わっています。体調面では貧血に悩まされてきました。体調管理はもちろん、ランニングフォームを感覚ではなく、数値化しようとして試行錯誤を続けてきました」(地元メディア)
ドルーリーが進路先に選んだワシントン大は陸上の強豪校でもあり、最新式のトレーニング施設やその研究チームも配備されているという。
「野球、バスケなど他競技も強いですよ。同大学でスポーツをやっている学生たちは『ハスキーズ』と呼ばれています。フィジカルエリートのような意味です」(現地記者)
イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」によると、ワシントン大は最新の世界大学ランキングで25位。ちなみに東京大は26位だ。
米国には賞金の出るレースもあるが、ドルーリーの目標は’28年のロス五輪でのメダル獲得だという。
活動の拠点は米国となりそうだが、今後の飛躍に期待したいところだ。
「週刊実話」12月18・25日号より
