BCクロカンの魅力とは?

2025年4月某日、長野県小谷村の栂池高原スキー場に集まったのは15名のBCクロカンの魅力にハマったスキーヤー・スノーボーダーだ。
この企画の発起人はwell-tuned代表伊藤孝太さん。
「2022年にフィッシャーのレンティングさんと栂池自然園にてBCクロカンを履いて、これからのスキーの楽しみ方の提案としてとても可能性があることを認識しました。
その後、ブランドやショップ主催のBCクロカンツアーを全国各地で開催していく中で、各地域にいる熱意ある人々と出会いました。
そこで原点である栂池自然園で年に一度のBCクロカンについての意見交換の場としてBCクロカンミーティングを開催するに至りました」
と、開催の経緯を教えてくれた。
この日のルートは栂池高原スキー場のゴンドラ降り場から栂池自然園を目指すルート。いざ、ゴンドラに乗って山頂駅に行くと時季外れの降雪で積雪が10センチほど。
日頃からウィンタースポーツを楽しむメンバーが多かったこともあり、「今日、板間違えたね」と笑いながら目的地の栂池自然園に向かって歩き出す。

ロープウェイの春営業前に管轄区域外へアクセスする際に使用する林道を進む。
この林道は、栂池スキー場からバックカントリースキー・スノーボードをする際に歩くことが多いので、知っている人も多いはず。
過去に何度か登ったことがあるルートではあったが、緩やかな登りがつづくのでロープウェイの降り場まで行くのも大変だったと記憶している。遅れをとって、メンバーに迷惑を掛けないか不安があったが、それもすぐに解消された。
BCクロカンの軽量なギアと、締め付けのない革製のブーツが快適で、自然と気持ちも軽く会話も弾んだ。
さらに、ビンディングのモードチェンジや、シールの張替えが必要ないので登っている最中にUターンして滑ってからまた登り返すこともできる。
登り一辺倒ではないのもBCクロカンの魅力といえる。


BCクロカンの楽しみ方
ウィンタースポーツの楽しみ方はそれぞれだが、バックカントリースキー・スノーボードと裾野や森のなかで歩くを楽しむBCクロカンは楽しみ方が共通している。
パウダースノーや絶景を拝みながらの滑走は目的の一つではあるが、目的地に向かってハイクしている最中の会話や、その日限りの景色や感動、終わったあとの温泉や食事までが一つの山行と考えると滑走時間はほんの僅か。
意外とその他の時間の方が思い出に残っている。
スキー道具の進化により、標高を上げることが容易になりつつあるが、改めてギアとフィールドを見渡してみると、実は等身大のまま遊べるバックカントリーが無限に広がっている。
この冬は自由で軽快に歩き滑るBCクロカンに触れてみてはどうだろう。

Photo=Tomoya Tezuka
