来年のサッカー北中米W杯の抽選会が行われ、1次リーグF組に入った日本代表は、初戦で強国のオランダ代表と対戦することが決まった。
欧州予選を6勝2分けの無敗で突破した「オレンジ軍団」は、強固なディフェンダーが特徴。世界最強の呼び声が高い、主将のファン・ダイクを中心に屈指のタレントがそろっている。
中でも、主将に比べて知名度はまだまだだが、「若き怪物」として日本の攻撃陣の前に立ち塞がろうとしているのは、トッテナム(イングランド)に所属する24歳のファン・デ・フェンだ。
最大の武器は、プレミアで最速を誇るスプリント能力である。これまでのリーグ戦で、最高時速37・38kmを計測。男子100メートル走で人類最速記録保持者であるウサイン・ボルト氏は、平均時速37・58kmで走っていただけに、ファン・デ・フェンの驚異的なスピードはピッチでも異彩を放っている。
特に世界に衝撃を与えたのは、11月4日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの第4節コペンハーゲン戦でのこと。64分に自陣でボールを奪うと、ドリブルでボールを持ち出すことを選択。そのまま運んでいくと、ファン・デ・フェンの韋駄天はグングンと加速。追いかけてくる4人の相手選手たちをあっという間に置き去りにして、ペナルティエリアまで侵入し、豪快なシュートを叩き込んだ。
「75メートルを独走したスーパーゴールを決めて以来、スタジアムではファン・デ・フェンがボールを持つたびに歓声が沸き起こり、相手チームにとってやりにくい状況になった。現在は週給5万ポンドですが、20万ポンドまで跳ね上がると言われています。これまでスピード系の選手に多いハムストリング(太ももの裏)のケガに見舞われてきましたが、今季はリーグ戦1試合をのぞいてフル出場。絶好調をキープしていて、W杯でも主役候補の筆頭です」(サッカーライター)
スプリント能力に加えて193cmの高さも脅威の怪物DFの出現で、日本の攻撃陣は対応策に頭を悩ませることになりそうだ。
(海原牧人)

