現地時間12月6日(日本時間7日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズは敵地ターゲット・センターでミネソタ・ティンバーウルブズと対戦、106-109で接戦を落とし、今季成績をウエスタン・カンファレンス14位の6勝18敗(勝率25.0%)とした。
この試合、敗れはしたものの、クリッパーズのジェームズ・ハーデンはゲームハイの34得点と奮闘。これにより、キャリア通算得点が2万8303点に到達し、カーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツほか)を抜いて、NBA歴代10位に浮上した。
自身の輝かしい経歴に、またひとつ勲章を加えたハーデン。もっとも、2009年のドラフト全体3位でオクラホマシティ・サンダーから指名された当時、最初の3シーズンはケビン・デュラントとラッセル・ウエストブルックの2大エースがいたこともあって、シックスマンに過ぎなかった。
そのキャリアを一変させたのが、2012年10月27日に成立したヒューストン・ロケッツへのトレード。新天地でファーストオプションになったことでリーグ屈指のスコアラーへ成長を遂げ、プレーメーキング面でもリーグ指折りの実力者になった。
このトレードを、ハーデンはこう振り返っている。
「あれが人生を変える出来事になった。もしあのトレードが実現していなかったら、どうなっていただろう。“ジェームズ・ハーデン・ムーブメント”を創り上げるという点で、今の自分は存在していなかっただろう。自分のシグネチャーシューズはこれで10足目だ」
ロケッツで3度の得点王、アシスト王、さらにはMVPにも選ばれたハーデンは、伝家の宝刀ステップバックスリーを駆使して得点を量産。通算得点ランキングにおいて、ガード選手でハーデンより上位にいるのは、5位のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/3万2292点)と4位のコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/3万3643点)のみとなった。
この2人と比較すると身体能力面では劣るものの、持ち前のパワー、磨き上げたスキルの数々、変幻自在のボールハンドリングで相手を揺さぶっても崩れない強靭な体幹を作り上げて、独特のプレースタイルを確立。
「彼ら(コビーとジョーダン)は跳んでいるようだった。で、俺はいつも地面でプレーしてきた。だから、どうやって相手をかわすかを考えなければならなかった。それだけでも、自分のことを誇りに思えるね」
両スターと自身の違いをそう語ったハーデンは、スピードやクイックネスではなく、磨き上げた豊富なスキルのコンビネーションを駆使して相手を出し抜いてしまう。そこからレイアップやフローター、あるいはファウルを獲得してフリースローで点を重ねる一方、ピンポイントで味方にアシストを繰り出し、イージーショットを演出するパスセンスも光る。
そして相手との絶妙な間合いを確保して繰り出す3ポイントも絶妙、圧倒的なオフェンス力を誇るからこそ、ハーデンは36歳となった今も、リーグ有数の実力者でいられるのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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