年末の足音が聞こえてくると、街は一気に忘年会モードに突入する。
居酒屋の前には会社帰りの団体が集まり、カラオケにはサラリーマンが吸い込まれていく。だが、ここで言いたい。忘年会はみんなでするもの───そんなこと、誰が決めた? 私は声を大にして言いたい。
ひとりだって忘年会したい! むしろひとりだからこそ暴飲暴食したい‼︎
しかも今、ロケットニュース内で密かに「ぼっち忘年会最強プラン決定戦」なるものが行われている。そう、これはただのひとり飲みではない。名誉をかけた戦いでもあるのだ。飲み会ならば、私の存在を忘れられては困る。
そんな想いを胸に向かったのは、みんな大好き「鳥貴族」だ。
・鳥貴族、めっちゃいいやん
1品390円均一の安心価格と、絶妙にちょうどいいメニュー構成。忘年会の一次会にもちょうどいいし、ひとり飲みの強い味方でもある。
そもそも忘年会とは、「年の苦労や嫌なことを忘れて新しい年を迎えるための宴会」である。
普段の節約精神も、カロリー計算も、この時ばかりは一旦棚上げにしていい。なぜなら忘年会だから。忘れるための会だから。
何をなかったことにするかは個々の判断に委ねるとして、とにかく私は食うぞ飲むぞの覚悟を持って入店した。
・宴会スタート
席につくや否や店員さんにドリンクを聞かれ、反射的に「生で!」と言ってしまった。人はなぜ「とりあえずビール」と言いたくなるのか。
ということで、ひとまず乾杯。仕事終わりのビールが身体に染みわたる……最高。
さて、おつまみは何にしようかとメニューに目をやる。
今回選んだのは以下の4品。
・むね明太マヨ焼
・きも焼 -塩ごま油添え-
・ふんわり山芋の鉄板焼
・焼バンバンジー ※限定復刻
トリキは全部390円なので、躊躇することなく好きなだけ頼めるのがありがたい。
最初に届いた「むね明太マヨ焼」は、個人的には鉄板メニュー。私は大の明太子好きなのだが、ここに来たら必ず頼むほどの存在だ。むね肉の淡白さに明太マヨのこってりが絡んで、お酒が進む一品。
そして「きも焼」。塩ごま油がしっかり絡んだレバーはプリッとしていて、クセはあるけどそれがまたいい。
さらに「ふんわり山芋の鉄板焼」。これはもう、全国民が好きなのでは? ふわふわ・トロトロ・アツアツの三拍子が揃った安心の一皿である。
気づけばビールは空。ここで「メガハイボール」に切り替える。久しく来ていなかったので忘れていたが、メガになっても390円のまま。初手でメガにしておけばよかったと少し後悔したのは内緒だ。
最後に到着した「焼バンバンジー」。しっとり系の鶏肉にゴマだれが絡んで、サラダほど軽くもなく、かといって重すぎもしない。復刻するだけあって安定感のある味だった。
そんなこんなで4品揃ってひとり大宴会状態。
酒も回り、気分もよくなってきたので、シメのドリンクを探してメニューを見ると、「サングリアレッド(限定復刻)」の文字が。限定ものに弱い私は即決。
飲んでみるとびっくりするほど甘くて飲みやすい。秒で飲めてしまうタイプ。これは危険、悪酔いには注意しよう。
