『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Dec.』後楽園ホール(2025年12月8日)
アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 ○吏南&小波&フキゲンです★vsHANAKO&月山和香&梨杏×
小波&吏南&フキゲンが梨杏の奮闘を振り切ってアーティスト王座2度目の防衛に成功した。
アーティスト王座挑戦を表明していたE neXus Vは11・30浜松大会で月山がタッグマッチながら王者・吏南を57秒殺。この日、HANAKO&月山&梨杏が王者・小波&吏南&フキゲンへの挑戦を決め、リーダー・舞華から「アーティスト獲るんやろ? 獲りたいんやろ? もっともっと殻破れよ!」とゲキを飛ばされていた。
E neXus Vトリオが奇襲攻撃を仕掛け、月山と梨杏が同時プランチャで先手を取った。さらにHANAKOがアトミックドロップの形で月山をヒップドロップで吏南に落とす連係や、梨杏がその場飛びフットスタンプで追撃したが、セコンドの刀羅ナツコが介入し、王者トリオは場外戦で逆転。ここから梨杏が劣勢となった。梨杏が打開すると、HANAKOがショルダータックルで王者3人を次々になぎ倒し、小波が飛びつき腕ひしぎ逆十字で絡みついても、ブレーンバスターで引っこ抜いて脱出。小波が打撃で応戦しても、カウンターのフロントハイキックでねじ伏せた。
小波もスリーパーで絡みついてHANAKOの攻勢を止めた。吏南とフキゲンが分断に動くと、小波はジャーマンの構え。フキゲンが加勢しての眉山は不発に終わっても、小波のハイキックとフキゲンのトラースキックが同時にさく裂。ダブルバックドロップで投げ、小波がサッカーボールキックで蹴り飛ばし、トライアングルランサーを仕掛けたが、阻止したHANAKOはバックドロップで反撃。ハイキックを食らっても、ラリアットを叩き込んだ。
タッチを受けた月山もドロップキックで続いたが、小波に尻を蹴り飛ばされて出鼻をくじかれてしまう。吏南はランニングフロントキック、低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせたが、月山も反撃を阻止して首固めを連発。地獄突きからみたび首固めで丸め込む。小波の加勢を得た吏南が首固めで応戦しても、月山は梨杏とダブルのランニングヒップアタックを叩き込んだ。
さらに梨杏がドロップキック、顔面への低空ドロップキックで追撃したが、王者トリオがトレイン攻撃で鎮圧。小波がミドルキック、吏南がダイビングダブルニードロップを立て続けに決める。ハイドレンジアは梨杏が抵抗して決めさせず。HANAKOと月山が吏南をコーナーに足止めすると、梨杏は雪崩式ダイアモンドカッターを敢行。HANAKOがフロントハイキック、月山がヒップドロップで援護射撃すると、梨杏はブロックバスターホールドで続いた。
吏南も3カウントを許さない。払い腰を豪快に決めると、小波がランニングローキック、フキゲンがセントーンで援護射撃。すかさず吏南がハイドレンジアで絞め上げた。月山のカットが間に合うと、両軍が入り乱れる混戦模様に。小波がハイキックでHANAKOを蹴散らすと、吏南は変型フィッシャーマンスープレックスで梨杏に追い討ち。ダイビングダブルニードロップを投下してニアフォールに追い込み、Pink Devilをさく裂させた。
小波とフキゲンがHANAKOと月山を分断すると、孤立した梨杏を梨杏コールが後押し。応えるように変則的な丸め込みであわやの場面を作り、ダイアモンドカッターをさく裂。HANAKOがブレーンバスターの体勢から月山を吏南に投げつけると、梨杏が逆打ちをさく裂。小波のミサイルキックを吏南に誤爆させ、HANAKOが両腕ラリアットで小波とフキゲンを排除した。
応えたい梨杏はハナグルマを決めてニアフォールに追い込んだが、吏南はフロントハイキックで鎮圧。すかさずH.A.T.E.が合体フェースクラッシャーを決めると、吏南がハイドレンジアで絞め上げた。梨杏も意地で耐え続けたが、最後はギブアップ。H.A.T.E.が勝利を決めた。
小波&吏南&フキゲンがアーティスト王座V2。試合後、マイクを持った吏南は「アーティスト2度目の防衛成功したぞ! 久しぶりの防衛戦にはなっちゃったけど、アーティストの防衛戦、面白いってみんな今日、再確認できたでしょ?」と豪語。「おい、E neXus V、梨杏。正直ここまでてこずるとは思ってなかったわ。まあ何回やってもH.A.T.E.の絆はお前らに負けるわけないし、私はお前みたいなクソガキに負けるわけないし。何回でも挑戦しにきてください。舞華に怒られないようにね」と遠回しに称えつつ梨杏に投げかけた。
すると梨杏は「後輩に負けて悔しい思い、たくさんしました。でも私は私のやり方で進んでいきます」とキッパリ。「だから私はベルトを巻くことをあきらめてないです。吏南さん、またベルトを奪いにいきます」と誓うと、吏南は「お前が締めるな。負けたヤツはさっさと帰れ」と言い放ち、「まだまだこのアーティストのベルトは私たちが責任もって盛り上げていくから。お前ら楽しみにしとけ」と宣言してみせた。

