大友花恋 コメント
――優奈を演じてみていかがですか?
優奈は亡くなっているので“回想シーン”として登場します。学生時代、成人式、結婚、家族……走馬灯に出てきそうな大事なシーンがハイライトとして出てくるので、1人の人生を歩んだかのような気持ちになります。“優奈の一生”を体験したような感覚です。
――これまでの撮影で印象に残ったシーンは?
第4話の“顔面ケーキ”は、ママ友いじめの佳境で、優奈にとって一番ズシンとくるシーンだったので、丁寧に慎重にお芝居をしました。“狙った位置にケーキを落とせるか”、“うまく転べるか”など、一発撮りで緊張しましたが、無事に終わりホッとしました。顔中が甘い香りに包まれたいい思い出です(笑)。
――初の母親役を演じてみていかがですか?
想像ができずドキドキしていましたが、息子の圭太役・日影琉叶くんと撮影合間にお話ししたり、折り紙のプレゼントをもらったり、とすごく癒やされています。夫で明彦役の内藤秀一郎さんともたくさんコミュニケーションを取っているので、みんなで“家族らしい空気感”を作ることができています。
――主演・齊藤京子さんとは“親子”役です。印象はいかがですか?
“親子”役にはびっくりしましたが、別の作品でご一緒させていただいた直後だったので、ご縁を感じられてうれしかったです。京子ちゃんは連絡先を交換して以来「このシーンがとても好きでした」とか「花恋ちゃんのおかげでいいお芝居ができました」とか、ちょうど私が不安に思っているとき連絡をくれます。年齢は近いですが、そういった部分は役柄通り“お母さん”のように見守ってくれているんだなと感じます。
――対峙するボスママ・新川優愛さんの印象はいかがですか?
雑誌『Seventeen』モデルの先輩だったので、優愛さんにいじめられるのは、お芝居以上の怖さを感じました(笑)。しかし、普段はすごく視野の広い方で、視界の端っこでスタッフさんが困っていたら「こうしましょうか?」と提案されていたり、私がお芝居に悩んでいたら「やりにくい?」と聞いてくださったり、人の心の機微に気づくことができる方です。“顔面ケーキ”のシーンも、優愛さんの“優しさ”と沙織さんの“恐ろしさ”に引っ張ってもらって成立したと思います。
――第10話の見どころは?
第10話では、明彦さんの葛藤が描かれ“復讐の意義”が問われます。その一方で、ついに正体がバレてしまうかもしれないレイコが、新堂家への復讐を成し遂げることができるのか……。最終話の“ゴール”につながる“スタート”なので、視聴者の皆さんにはここからもう1段階ギアを上げてご覧いただきたいと思います。
第10話ストーリー

「もう復讐なんてやめるんだ!」成瀬(白岩瑠姫)の制止を振り切り、新堂家の秘密にたどり着こうと危険に身をさらす玲子=レイコ(水野美紀/齊藤京子)。そんななか、亡くなった優奈(大友花恋)の夫・明彦(内藤秀一郎)が、沙織(新川優愛)とホテルで密会する姿を目撃してしまう。
優奈の死を誰よりも悲しんでいたはずの明彦が、あろうことか優奈を殺した沙織と裏で関係を持っていた……。許しがたい裏切りに、レイコはわき上がる怒りを抑えることができない。
翌日、レイコは空(佐藤大空)を迎えに幼稚園へ。そこに待ち構えていた沙織から、空の本当の母親ではないことを暴露され、ママ友たちの前で窮地に陥ってしまう。沙織は空の実母・さち(加藤小夏)の存在を突き止め、レイコが空を預かったいきさつを、大金を渡して聞き出していたのだ。
「あなたは一体誰?」「どうして、私の前に現れたの?」と問い詰める沙織に、レイコは自分の正体が暴かれるのも時間の問題だと悟り、復讐のタイムリミットがすぐそこに迫っていることに焦りを募らせる。
数日後、再び動き出したレイコは、玲子の名前で明彦にメールを送ると、「話したいことがある」と人目のない教会に誘い出し……。
作品概要
火ドラ★イレブン『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』
毎週火曜 23:00~23:30
放送:カンテレ・フジテレビ系全国ネット
出演:齊藤京子 水野美紀 白岩瑠姫(JO1) 大友花恋 香音 小林きな子 峯岸みなみ 水嶋凜 内藤秀一郎 竹財輝之助 新川優愛 ほか
原作:あしだかおる・アオイセイ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』(ぶんか社刊)
脚本:川﨑いづみ
音楽:青木沙也果
オープニングテーマ:ロクデナシ「カロン」(Rokudenashi)
エンディングテーマ:yukaDD「燈」(avex trax)
プロデューサー:田中耕司 本郷達也 三浦菜月美
演出:松嵜由衣 酒見アキモリ 田中章一
制作協力:MMJ
制作著作:カンテレ