F1の2025年王者に輝いたマクラーレンのランド・ノリス。彼は今シーズンはチームメイトのオスカー・ピアストリから学ぶことで、様々な問題に対処し、チャンピオンになることができたと語っている。
ノリスは2025年シーズンを通じて、目覚ましいメンタル面の変化を遂げてきた。前半戦はピアストリに対して劣勢に立たされたが、夏休み以降は調子を上げたことで、ノリスのストレスへの対処能力が変わってきていることに気がついた方も多いだろう。
「シーズン前半はとても大変だった。他はもっと大変だったのかもしれないけどね。今年はチームが信じられないほど素晴らしいマシンを用意してくれた。そのおかげですごく楽なときもあった」
ノリスはスカイスポーツF1にそう語った。
「素晴らしい仕事ぶりのオスカーに対して苦戦するときもあった。この3年間、彼は僕よりも経験は少ないとしても、オスカーと一緒に走れてすごくよかったと思う」
「彼は何度も僕のことを圧倒していて、とても多くのことを学ばせて貰ったんだ。彼なしで、僕は今のようなドライバーになれなかった。もちろん、（前チームメイトの）カルロス・サインツJr.もそうだし、ダニエル（リカルド）からも学んできたけどね」
「でも、オスカーにはこれまで以上に自分自身を深堀りさせられたよ。シーズン中盤まで、彼は僕よりも良いパフォーマンスを発揮して、安定した良い仕事をしていたんだ」
そして、2025年シーズンを精神的にどう立て直したのかという問いに、ノリスはこう答えた。
「オランダGP（マシントラブルでリタイア）の後は厳しかった。でも良い休暇を過ごし、必要なことはすべてやった。それは単にコース上で良い走りをするというだけではなく、舞台裏で自分をより良く、より強くするために個人的に取り組まなければならなかったコトがたくさんあった」
「それこそ誰にもわからないような些細なこともそうだ。それら全てが、2ポイント差で勝てた理由の一部なんだ」
「ほんのひとつでも上手くできないことがあれば、今日の結果はまったく違ったものになっていたし、僕は笑っていなかっただろう」
「何より今はこの瞬間を楽しみたいが、同時にオスカーとマックス（フェルスタッペン／レッドブル）にもよくやったと伝えたい。この数ヵ月、彼らのおかげで僕は地獄のようなストレスを感じ続けてきたからね」
