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卵アレルギーの長男→19歳になったら……「よかったねえええええ!」 努力と忍耐で迎えた“奇跡の瞬間”に「こっちまで笑顔になっちゃう」

卵アレルギーの長男→19歳になったら……「よかったねえええええ!」 努力と忍耐で迎えた“奇跡の瞬間”に「こっちまで笑顔になっちゃう」

多くの反響、村井さん親子を取材

――村井さんが子育てするなかで、卵アレルギーについて特に気を付けていたことは?

村井さん:卵アレルギーと分かってからは、「卵そのものを避けること」だけでなく、加工品や外食のソースや揚げ物の衣など、思わぬところに卵が含まれていないかを必ず確認するようにしていました。また、小麦と乳に対してもアレルギーを持っていたので、同じように注意していました。

 アレルギー表示自体は2002年4月1日から義務化されていましたが、当時の対象は主に「容器包装された加工食品」に限られていました。お店のお惣菜やパン屋さん、外食、給食などは今ほどルールが徹底されておらず、「特定原材料に準ずるもの」は表示が“推奨”にとどまり、事業者の判断に任されている部分も多い状況でした。そのため、親が自分で情報を集めて、1つ1つ確認することが欠かせませんでした。

 同時に、ただ「これはダメ」と制限するのではなく、次のことを心がけました。

1.食べられる食材でできるレシピを増やすこと。

2.本人にも原材料表示の見方を少しずつ教えていくこと。

 また、学校や友人の家など “家庭の外” で食事をするときには、必ず事前にアレルギーのことをお伝えし、どうしても心配なときは代わりのお弁当を持たせるなど、本人が「自分だけ我慢している」と感じないように工夫してきました。

――長男さんに質問です。初めて卵料理を食べたときはどんな気持ちでしたか?

長男さん:生まれてからずっと“卵は自分は食べられないもの”だと思っていたので、正直、最初はこわかったです。でも一口食べてみたら、思っていたよりやさしい味で、『あ、ちゃんと食べられた…』とほっとしました。 家族がすごく喜んでくれているのを見て、自分もすごくうれしくなりました。

――好きな卵料理は見つかりましたか?

長男さん:まだ量は少しずつですが、今のところ一番好きなのは、動画に映っているシンプルな卵焼きです。今後、先生と相談しながら、オムレツや茶碗蒸しなど、ほかの卵料理にも少しずつチャレンジしていけたらと思っています。

――牛乳も飲めるようになったとのこと。初めて飲んだときの感想は?

長男さん:牛乳もずっと避けてきたので、最初にコップで飲んだときは、『本当に大丈夫かな?』という不思議な感じでした。実際に飲んでみると、学校でみんなが飲んでいた“あの味”をやっと自分も味わえた気がして、長かったトンネルを抜けたような気持ちになりました。

――投稿へ多くの反響があったことについて、お2人にコメントをお願いします。

村井さん:予想をはるかに超えるたくさんの反応をいただき、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。同じように食物アレルギーと向き合っているご家族から、“希望をもらいました” “自分のことのように泣きました” というメッセージが多く、19年間の試行錯誤が少しでも誰かの励みになるのであれば、本当にうれしいです。

 まだ小麦に対してアレルギーがあるので、今は米粉を使ったレシピを工夫して食べています。

 米粉のおかげで、家族みんなで同じメニューを囲める日も少しずつ増えてきました。いつの日か小麦も食べられるようになればうれしいです。

長男さん:こんなにたくさんの人が見てくれているとは思っていなかったので、正直びっくりしました。『おめでとう』と言ってもらえたのがうれしかったですし、同じようにアレルギーでがんばっている人がいるんだと知って、自分ももっと前向きに付き合っていこうと思いました。

動画提供:村井公美(@kumis.living)さん

配信元: ねとらぼ

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