
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
【画像】え…っ! 「これしかないでしょ」「分かりやすい」 コチラが大方の視聴者が予想する、ヘブンの求める「ラストピース」です
小泉セツとラフカディオ・ハーンをつないだものが「ラストピース」のはず
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。
第11週51話では、物語が新年(1891年)を迎えました。主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の未来の夫「レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)」は、年内に書き上げる予定の日本滞在記に関して、まだ最後のテーマが決まっていないと語っています。
ヘブンの同僚」「ラストピースがハマれば完成なんだ」と語るヘブンに対し、同僚の「錦織友一(演:吉沢亮)」は「正月をラストピースにするのはいかがですか?」と提案し、ヘブンは「オモシロイ」と反応しました。
また、51話では錦織がヘブンが日本滞在記を書き終われば松江にいる意味はなくなると語った後、花田旅館での新年会でヘブンが「ツギ、フユ、ワタシ、マツエ、イナイ」と言い出す場面も描かれています。松江を気に入っているものの、冬の寒さに耐えらえないヘブンは、年内に松江を離れたがっているようです。松江に来たばかりの頃の第23話では、ヘブンはアメリカ時代の新聞社の同僚「イライザ・ベルズランド(演:シャーロット・ケイト・フォックス)」への手紙で、「日本滞在記が書けたら すぐにアメリカへ帰る」「そして 君に一番に読んでもらう」とも語っていました。
上記のように、これまでの『ばけばけ』では、ヘブンが日本に定住する気がないことが強調されています。しかし、『ばけばけ』第1話冒頭で描かれた通り、ヘブンは今後トキと夫婦になる予定です。
ふたりが結婚することは確定しているなか、どのように結ばれるのかを楽しみに観ている視聴者からは、SNSで
「ラストピースは怪談なのかな…?」
「ラストピースは怪談だろうね」
「ヘブン先生の『ラストピース』が『怪談(KWAIDAN)』になるのかしら?」
「ラストピースはいつ見つかる? もちろん怪談なんだろうけど」
「日本滞在記のラストピース、言うまでもなく、それは『怪談』どのように出会うのかが今後の見所のひとつ」
「ラストピースが怪談(=おトキ)になるのか」
「このラストピースが、トキの大好きな怪談につながるんでしょうね」
と、「ヘブンが求めるラストピース=トキが大好きな怪談」だと考える意見が相次いでいました。
第1話でトキがヘブンに有名な『耳なし芳一』(『怪談』収録)の物語を語っていたように、トキがモデルの小泉セツさんと同じく、ヘブンの再話文学の元ネタとなる怪談を話すようになるのは間違いありません。
もはや「ラストピースが何なのか」を気にしている視聴者はあまりいないようですが、まだヘブンに怪談好きであることを明かしていないトキが、彼に最初にどの怪談を語るのかは気になるところです。
ちなみに、ヘブンのモデルであるラフカディオ・ハーンさんが来日後初めて発表した著作『知られぬ日本の面影』(1894年出版)には、トキの元夫「山根銀二郎(演:寛一郎)」が話してくれた「鳥取の布団」について語る項があるため、第一候補は「鳥取の布団」だと思われます。今後に注目です。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
