覚えてる? 泥沼スキャンダル
ですが、ほんの1年ほど前まで涼真様は好感度が低い部類のイケメン俳優でした。
涼真様は5年ほど前、「ビズリーチ」CMでおなじみの吉谷彩子さんと真剣交際していたものの、三吉彩花さんに乗り換えたというスキャンダルが飛び出していました。
しかも吉谷さんとの別れ方が物議を醸しており、2人の彼女の交際期間がかぶっていたという話や、同棲マンションから強引に吉谷さんを追い出したという話、吉谷さんとの間に金銭トラブルがあったという話など、泥沼スキャンダルとして報じられていたのです。

(C)日刊ゲンダイ
それまで好青年というブランディングで売れていた涼真様だけに、そのダーティーな報道とのギャップが大きすぎて、好感度が急降下。
昨年10月、乗り換えた相手であった三吉さんとも破局報道が出たのですが、その際にネットでは次のような辛辣な声が続々とあがっていたのです。
《一緒に住んでいた前カノを追い出してまで付き合ったのにな》
《あの別れ方のイメージは消えないと思う》
《なんかチャラチャラしてて安定するイメージがない》
《三吉さんは別れて正解。 元カノの事もあって付き合い始めからケチがついてたしね》
好感度上昇のプロフェッショナル
さて、このように“涼真様自身”のゲス恋愛スキャンダルで好感度が爆下がりし、ほんの1年前まではネットで叩かれまくっていたのに、いまは“演じたキャラ”が劇中でどんどん成長したおかげで好感度が爆上がり――。
涼真様……相当な策士です!!
涼真様はここ数年できっと、自分自身がプライベートでどうがんばっても失った好感度はなかなか取り戻せない、そう痛感していたに違いありません。
だからこう考えたのではないでしょうか。

(C)日刊ゲンダイ
“竹内涼真”がなにをしてもイメージアップしないなら、底辺クズが改心してどんどん成長していくキャラを演じれば、大衆はその“役柄”と自分を重ね合わせて見てくれるようになって、クリーンなイメージを取り戻せるのではないか、と。
ごくごく当たり前のことですが、“竹内涼真”と“ドラマ主人公”は別の人間、別の人格。
しかし、実在しない架空の人物であっても、その演じたキャラクターのイメージが良ければ、世間は意外と簡単に騙されてくれるだろう、と。
実際、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』のおかげで、涼真様の崩れ去ってしまっていた好青年ブランドは、あっさり復活しています。
もし涼真様がそこまで計算していたとしたら、やっぱりとんでもない策士。
そう、涼真様は“大衆の好感度操作のプロフェッショナル”だったのです。
(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)
