メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1アブダビGPを5位で終え、ペース不足に苛立ちを見せていたが、コンストラクターズランキング2位となったことに一定の満足感を見せた。
ラッセルはレースを終えてマシンを降りてすぐ、これ以上の結果は望めなかったと語り、パフォーマンス不足へのフラストレーションを口にした。
「正直言って、レースはひどいものだった。僕は5位で悪くはなかったけど、ペースはひどく、キミ(チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリ)が15位だったのを見て……シーズンを締めくくるには最高の形ではなかったけど、最終的にはチームの2位を確保するという目標を立て、それを達成できた」
アブダビGPでトップ3を走っていたタイトルコンテンダーたちと争い、タイトル争いに影響を与えるチャンスがあると考えたことがあるかと問われると、ラッセルはきっぱりと否定した。
「いや正直に言うと、4周くらい走ったところでペースがないと気づいたんだ。今日はペースがないのは分かっていた。マックス(レッドブルのマックス・フェルスタッペン)がもう少しペースを落とすと皆が期待していたと思うけど、実際はマックスはあまりそうしなかった」
ラッセルは、自分を楽に抜きマクラーレン勢に匹敵するペースを見せたシャルル・ルクレール(フェラーリ)について、フェラーリの進歩よりも自分たちのペース不足に驚いたと認めた。
「正直言って、本当に驚いたよ。フェラーリは時々速い兆候を見せるけど、僕たちのペースの遅さの方が驚いた。僕が5位、キミが15位というのは、かなり異常な結果だった」
今回のレースは、現行レギュレーション最後のレースであり、2026年はマシンが大幅に変わる予定だ。
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)やフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)など、現行マシンとの別れを歓迎しているドライバーも多いが、ラッセルもそのひとりのようだ。
「この時代が終わったことを嬉しく思うよ」

