
疲れやストレス、寝不足…、ちょっとしたことの積み重ねが、重大な目の病気を引き起こすこともあります。片目に症状が出ても、もう片方がカバーして気づきにくいのが目の病気の怖いところ。40歳を過ぎたら、一度は眼科検診を受けてみてください。
眼科検診とはどんな検査をする?

眼科検診は、眼科で申し込むか人間ドックに項目を追加するのが一般的。以下の3つが主な検査で、病気のサインをキャッチできます。
・視力検査
近視や遠視、乱視、視力の低下などがないかを検査。白内障や緑内障、加齢黄斑変性などによる、視力変化の兆候も見つけられる。
・眼底検査
眼底の写真を撮影し、網膜や目の奥の血管の状態などを調べる検査。緑内障や糖尿病網膜症などの病気を早期発見できる。
・眼圧検査
日本人の失明原因第1位である、緑内障のリスクを調べる検査。目の表面に空気を噴射することで、眼球内の圧力を調べる。
どんな病気が分かる?

目の病気の種類はさまざま。患者数が多かったり、失明のリスクがある病気について紹介。知ることが、目を守る一助になります。
・緑内障
眼圧の高まりで、視野が狭くなる病気。40歳を過ぎると発症リスクが高まる。失明のおそれがあり、根本的な治療法は見つかっていない。
・白内障
紫外線の影響や加齢により、水晶体が白く濁る病気。老化現象の一つ。濁った水晶体を、人工のレンズに換える手術で治療する。
・網膜剥離
衝撃などで、網膜が剝がれる病気。視力が急激に低下したり、失明することも。かゆみで目をこすりやすいアトピー性皮膚炎の人は注意。
・飛蚊症(ひぶんしょう)
小さな虫や糸くずが飛んでいるように見える。多くは病気ではない生理的なものだが、1割程度、網膜剥離に進行するケースも。

