現役時代に2002年の日韓ワールドカップ(W杯)から3大会連続でW杯に出場した稲本潤一氏が、TBS系列の「S☆1」で来年6月から開催される北中米W杯に臨む日本代表を展望した。
森保一監督が率いるFIFAランキング18位の日本は、北中米W杯のグループステージ(GS)の初戦でオランダ(同7位)、2戦目にチュニジア(同40位)、3戦目に欧州プレーオフB(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者と相まみえる。全12組あるなか、稲本氏は「正直ちょっと厳しいグループに入ったのが第一印象です」とし、こう続けた。
「もちろん(一番強いのは)オランダだとは思います。後ろに(フィルジル)ファン・ダイクという非常にディフェンスの強い選手がいます。国のトップレベルのクラブに所属してる選手が多い印象はあります。ワールドカップに常に出ているチュニジアが、予選は無敗で来ていますし、失点が0。守備が固いところは、すごくポイント。オランダが1番抜けていて、その他3チームはそれほど力の差はないと思います」
そして、サッカーの祭典を3度も経験している稲本氏ならではの視点で、以下のように語る。
「結果が一番重要ですけど、それが出なかった時のモチベーションの維持が、たぶん重要になってくるので、初戦オランダと戦うのは、敗戦の可能性も非常に高いので、そこで下を向かずにさらにギアを上げる作業が大事。(39歳の)長友(佑都)が入るか分からないですけど、ああいう経験豊富な選手がいるのは、すごく心強いです。(決勝トーナメントに初出場した)2002年の時は中山(雅史)さんと秋田(豊)さんがいて。(低かった下馬評を覆してベスト16入りした)10年の時は川口(能活)さんや楢崎(正剛)さん、(中村)俊輔もいましたし、僕も含めて、30代が結構盛り上げたイメージはある。一体感はありましたけど、逆に(前評判が高かったもののGSで敗退した)2006年の時はそういう選手がいなかった。僕が出た3大会では、非常に重要だと思いました」
北中米大会で、森保ジャパンは良い雰囲気で好結果を出せるだろうか。今から楽しみだ。
構成●THE DIGEST編集部
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