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AKB48劇場20周年特別記念公演を開催 秋元康が指原莉乃へ作詞オファー「いつかは作詞するメンバーが出てきてほしいなと思っていた」

AKB48劇場20周年特別記念公演を開催 秋元康が指原莉乃へ作詞オファー「いつかは作詞するメンバーが出てきてほしいなと思っていた」

AKB48劇場20周年特別記念公演が開催
AKB48劇場20周年特別記念公演が開催 / (C)AKB48

AKB48が12月8日、東京・AKB48劇場オープン20周年を記念して「AKB48劇場20周年特別記念公演」を開催。現役メンバーに加え、前田敦子や高橋みなみ、小嶋陽菜など第1期生も17名がOGゲストとして出演し、ライブを盛り上げた。

■20年間のAKB48の思い出が詰まった公演

演目は、20年前の2005年12月8日、AKB48劇場が初めて幕を開けた日に披露された「PARTYが始まるよ」公演。overture2.0 が明けると、1曲目「PARTYが始まるよ」でスタート。続けて「Dear my teacher」「毒リンゴを食べさせて」を披露し会場を盛り上げた。ユニットパートでは、初期のAKB48を象徴する楽曲「スカート、ひらり」を、2026年2月25日(水)に発売予定の67thシングルで初センターに抜擢された伊藤百花を含む若手7名が情感豊かにパフォーマンスするなど、5曲を披露した。本編ラストは、グループの象徴曲「桜の花びらたち」、そして「青空のそばにいて」を全員で歌い上げた。

アンコールでは、前田、高橋みなみ、小嶋、板野友美、峯岸みなみら第1期生17名がステージに登場。この日の公演を見て当時の自分達と重ねあわせていたようで、高橋みなみは「当時死にもの狂いでやっていた」と語り、前田も「いっぱい怒られたもんね〜」と懐古。

さらに、2024年にリニューアルオープンした新劇場しか知らないメンバーがいることに驚愕しつつ「まさか20年経って、この場所にまた立たせてもらえるなんて。素敵な景色を見させてもらって、現役のみんなには心から感謝しています」としみじみと心境を語った。そして最後は、AKB48の黎明期を築いたメンバーとともに、再び「桜の花びらたち」を大合唱。劇場には20年の軌跡が凝縮されたような、温かい空気が満ちてた。
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より / (C)AKB48


■4代目総監督・倉野尾成美「これからも、この劇場を原点として守っていきます!」

4代目AKB48グループ総監督・倉野尾成美は「武道館を終えてここに帰ってきて思うのは、劇場はアットホームな雰囲気があるなって。劇場があるから日々成長できていますし、このステージの先に大きなステージがあると思います。これからも、この劇場を原点として守っていきます!」と決意の言葉で締めくくり、20年の歩みを支えてきたメンバー、スタッフ、そしてファンすべてへの感謝を刻んだ公演は終幕を迎えた。
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より / (C)AKB48


■武道館公演では初めから大号泣だったプロデューサー・秋元康

公演前には秋元康総合プロデューサーがAKB48劇場を訪れ、壁に “I’m on your side”と直筆メッセージを残した。そして、高橋みなみ、指原、現役メンバーの倉野尾、小栗有以、伊藤百花とともに囲み取材に臨み、昨日まで開催していた20周年コンサートやこれからのAKB48への期待について語った。

まず“I’m on your side”というメッセージについて秋元プロデューサーは「“僕は味方だよ”という意味。お客様にもここに来るたびにメンバーを応援したいと思ってほしいし、昨日のコンサートを見て、お客様がずっとAKB48の味方でいてくれたからここまで続いた」とファンの存在の大きさを強調。コンサート内で“康コール”が起きていたことにも触れつつ「改めて、よく20年も書き続けてこれたなって。ずっと片想いしている。17歳の夏のイメージのまま書いている」と述べ、作家生活50年を迎える心境を語った。

さらに、武道館最終公演のコンサート1曲目、第1期生6名による「桜の木になろう」からすでに涙していたことを明かし、「マスクで拭いていた」と笑いながら振り返ると、高橋みなみは「私と一緒じゃないですか!?」と反応。高橋みなみは出演前に「1曲目だから絶対泣かないように」と他の1期生に注意していたそうだが「いざ出たら大号泣してしまって、敦子にも笑われた」と語っていた。
秋元康総合プロデューサーからのメッセージ
秋元康総合プロデューサーからのメッセージ / (C)AKB48


■プロデューサーやOGから現役メンバーへ期待を込めたメッセージ

また、記者から、武道館コンサート3日目(12月6日夜公演)でOGが現役と一緒に「根も葉もRumor」を披露していたことについて問われると、高橋みなみは「今は、筋肉痛のその先です」と過酷さを振り返りつつ、選曲について「さっしー(指原)からの提案もあって、現役メンバーの曲をリスペクトを持ってやろうと思って選びました」と説明。

秋元プロデューサーも「“過去のAKB48を超えないと“という思いがあって、今までで一番難しいダンスにしようと三重高校の先生にお願いした」と語る同曲。高橋みなみは「7月から練習を始めたんですけど、現役メンバーも筋トレから取り組んでいたくらいのものを、30代半ばとか産後のメンバーで挑むっていう。にゃんにゃん(小嶋)があんなに速く動いているのを初めて見た(笑)。でもやれてよかったです!」と達成感溢れる表情を見せていた。

コンサート中に指原が現役メンバーの印象について「良い子すぎる」と発言していたことについても質問が飛ぶと、指原は「昨日のWアンコールが本当にカッコよかった。だからこそ、もっと“私たちについてこい!”くらい強気でいてほしいなって。みんなかわいいし、パフォーマンス力もあるのに実際に会うと自信がない。グループとしてのギラギラ感はあるから、あとは個々の性格にギラギラ感が出れば、もっとグループとして熱くなるなと思いました」と素直な気持ちを告白。

さらに秋元プロデューサーの教え“エンターテイメントは汗をかかなきゃいけない”を踏まえ、「言われたことだけをやるんじゃなくて、自分たちで提案できる強さを持ってほしい」とアドバイス。高橋みなみも「“自分はこうした方がよく見える”と押し通す力を持ってほしい。それはワガママではなく意志を持った意見だから」と激励の言葉を送った。秋元プロデューサーも「“AKB48らしさ”が一番危険。今のメンバーが“私たちがAKB48らしさ”なんですと思ってほしい」と発言すると、指原が冗談交じりに「新センターのいともも(伊藤)が明日金髪にしてきたらどうしよう」と和ませた。
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より / (C)AKB48


■サプライズで作詞オファーを受けた指原莉乃は歓喜

さらに、話題は前田と大島優子の出演へ。秋元プロデューサーは「最後まで迷っていたのが前田敦子、大島優子の2人だったけど“現役メンバーの背中を押してほしい”という言葉を送った。現役メンバーがOGと一緒にステージに立ったら、何が足りないのかわかるんじゃないかなと思った。レジェンドの凄さに圧倒されてるから、最初は自分達と一緒だったということをわかってほしい」と武道館公演の裏話を明かした。

続けて「現役メンバーは、本当にここからだと思うし、プロデュースするときによく話すのが“0→1はできない”ということ。0.1をどうするか。指原がブログを始めた時も(ブログの内容を見て)この人おかしいんじゃないかと思って、『ヘビーローテーション』のMVで2.5秒しか映ってないと言ってきた時もそうだけど、それから指原のイメージができて『それでも好きだよ』『アボガドじゃね〜し...』とかの曲が生まれた。『Bird』はたかみな(高橋みなみ)の“ぶれない感じ”を表現したくて書いた曲。だから、現役からヒントがほしい。これを拡大して面白くするにはどうしたらいいんだろうと」と現役メンバーへの道標を示した。

それを受けた小栗は「私たちもコンサートを通して、“あの頃のAKB48”を肌で感じることができました。よく今のAKB48との違いを聞かれるんですけど、課題を明確に感じることができました。(大島)優子さんから“今のAKB48は今のAKB48。型にハマらず自由にやっていい”と言われて...」と語るも、ステージで受け取ったOGの思いを思い出したのか思わず涙。

指原も思わずもらい泣きする中、秋元プロデューサーは「今は優等生でいい子が多い。初期は悪い子ばかりだった。それをたかみながまとめてたんだけど、昔スタッフにもぶつかっていた。もっとバラバラでいい。ぶつかり合うのがエネルギーだった」と語る。高橋みなみも「自分らしさを壊さないことがAKBだし、本音がAKB。今みたいにステージ上でも泣いていいんだって」と声をかけた。

そして、秋元プロデューサーは「東京ドームで倉野尾が“今日はお見せできるクオリティじゃないからコンサートやめます”と言い出すくらいのリアリティがあっていい。伝説を作ってほしい」と期待を込めて言葉を送った。

最後に、今年のレコード大賞で「作詞賞」に輝いた指原に話題が及ぶと、秋元プロデューサーが指原に今後のAKB48楽曲の作詞をオファー。指原が「え!?ほんとですか?(記者のみなさん)見出しにしてください!」と喜びを爆発させると「良ければ表題曲にする可能性もある。今のAKB48は売れないといけないから」と明言した。

さらに「AKB48はいろんな夢をもったメンバーが集まる場所。いつかは作詞するメンバーとかMV監督とかが出てきてほしいなと思っていた。指原はひいき目じゃなく作詞力は相当。ここがキャッチーだなとか、ファンの人がこういうふうに思ってくれるな、一緒に歌ってくれるなとか全部考えられたプロデュースなんだ」と絶賛すると、指原は喜びを噛み締めていた。
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より
「AKB48劇場20周年特別記念公演」より / (C)AKB48


■「AKB48劇場20周年特別記念公演」
◇12月8日(月)夜6:00開演◇東京・AKB48劇場

<出演者>
【正規メンバー 40人】
秋山由奈・新井彩永・伊藤百花・岩立沙穂・太田有紀・大盛真歩・奥本カイリ・小栗有以・川村結衣・工藤華純・久保姫菜乃・倉野尾成美・坂川陽香・迫由芽実・佐藤綺星・下尾みう・白鳥沙怜・鈴木くるみ・高橋彩音・田口愛佳・千葉恵里・徳永羚海・長友彩海・成田香姫奈・永野芹佳・橋本恵理子・橋本陽菜・畠山希美・花田藍衣・平田侑希・福岡聖菜・布袋百椛・正鋳真優・水島美結・向井地美音・武藤小麟・八木愛月・山内瑞葵・山口結愛・山崎空
【20期研究生 3人】
大賀彩姫・近藤沙樹・丸山ひなた
【21期研究生 5名】
高橋舞桜・田中沙友利・牧戸愛茉・森川優・渡邉葵心
【OGゲスト 17名】
板野友美・宇佐美友紀・浦野一美・大江翔萌美(大江朝美)・大島麻衣・折井あゆみ・小嶋陽菜・駒谷仁美・篠田麻里子・高橋みなみ・戸島花・中村加弥乃(増山加弥乃)・成田梨紗・平嶋夏海・前田敦子・峯岸みなみ・渡邊志穂

<セットリスト>
M00 overture 2.0
M01 PARTYが始まるよ/新井・伊藤・川村・工藤・倉野尾・坂川・佐藤・鈴木・田口・徳永・長友・橋本(恵)・畠山・福岡・正鋳・向井地
M02 Dear my teacher/秋山・奥本・小栗・久保・迫・下尾・白鳥・永野・成田・平田・八木・山口・山崎・大賀・近藤・丸山
M03 毒リンゴを食べさせて/岩立・太田・大盛・高橋(彩)・千葉・橋本(陽)・花田・布袋・水島・武藤・山内・高橋(舞)・田中・牧戸・森川・渡邉
M04 スカート、ひらり/秋山・新井・伊藤・佐藤・花田・八木・山崎
M05 クラスメイト/大盛・坂川・千葉・徳永
M06 あなたとクリスマスイブ/倉野尾・田口
M07 キスはだめよ/下尾・平田・山内
M08 星の温度/小栗・長友・橋本(恵)・向井地
M09 桜の花びらたち/ALL
M10 青空のそばにいて/ALL
~アンコール~
EN1 AKB48/岩立・大盛・小栗・倉野尾・坂川・下尾・鈴木・高橋(彩)・田口・千葉・徳永・長友・永野・橋本(陽)・福岡・向井地・武藤・山内
EN2 スカート、ひらり/17・18・19期生、20・21期研究生
EN3 桜の花びらたち/ALL+OG

※山崎空の崎は「立つさき」、高橋彩音と高橋舞桜の高は「はしご高」が正式表記。
AKB48劇場の柱にテープを加える
AKB48劇場の柱にテープを加える / (C)AKB48


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