現地時間12月7日(日本時間8日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは、敵地エクスフィニティモバイル・アリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズを112-108で下し、今季戦績を17勝6敗(勝率73.9%)とした。
アウェー3連戦を2勝1敗で終えたレイカーズは、3位のデンバー・ナゲッツとゲーム差なしだが、今季は連敗が一度もなく、ウエスタン・カンファレンス2位の座を堅持している。
フィラデルフィアでは2017年以来の白星を手にしたレイカーズは、娘の誕生に立ち会うため過去2戦を欠場していたルカ・ドンチッチが31得点、15リバウンド、11アシストのトリプルダブルに2ブロックと大活躍。そのほか、3本の3ポイントを沈めた八村塁が17得点、6リバウンド、ディアンドレ・エイトンが14得点、12リバウンド、オースティン・リーブスが11得点、4リバウンド、4アシストを記録した。
もっとも、この試合のヒーローはレブロン・ジェームズだろう。4日のトロント・ラプターズ戦で8得点に終わり、連続2桁得点試合が1297でストップしていた“キング”は、今季最多の29得点に7リバウンド、6アシスト、フィールドゴール成功率70.6%(12/17)と躍動した。
とりわけ第4クォーターだけで12得点。うち10得点は残り5分のクラッチタイムで稼いだもので、3ポイント2本に、残り27.4秒にはダメ押しのジャンパーもねじ込んだ。
NBAキャリア23年目、現役最年長の40歳ながら依然としてハイレベルなプレーを続けるレブロンだが、現在リーグには2003年の自身のデビュー後に生まれた選手が82人もいる。
シクサーズの新人VJ・エッジコムもその1人。この日15得点、5リバウンド、3アシストをあげた2005年7月生まれの20歳は、試合後にユニフォーム交換をした偉大なスーパースターについて次のように話していた。
「本当に信じられないよ。子どもの頃から一番好きな選手だし、彼がいたからバスケットボールを始めたんだ。彼のジャージーをゲットできたことは僕にとって大きな意味があるけど、勝ちたかった。勝って彼のジャージーを手にしていたら、もっと嬉しかっただろうね」
子どもの頃から憧れていた20歳以上も年の離れた選手と、同じコートで対戦する機会はそう多くない。それはエッジコムが重ねてきた努力の賜物であるところも大きいが、レブロンが23年目の今も第一線で戦っているからこそ実現したとも言える。
「彼は間違いなく史上最高の選手だ。確かに、(彼との対戦は)現実に起きているとは思えないけど、結局はバスケットボールなんだ。残り時間がなくなるまで、とにかくバスケットボールの試合なんだ」とエッジコム。
最後に、今年のドラフト3位ルーキーはチームの戦いに手応えを感じつつも、勝てなかったことを悔やんだ。
「ブロンの調子が良かったことは明らかだね。僕らはとにかくすべてのプレーを難しくするように努めたんだ。実際、かなりうまくやれたと思う。でも第4クォーターの出だしが良くなかった」
両チームの次の対戦は、来年の2月5日に予定されている。今度はレイカーズのホームアリーナで、エッジコムとシクサーズがリベンジできるか注目したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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