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毛利蘭のトレードマーク←昔はなかった!? 絵柄が“別人級”に変化し、衝撃走る名作マンガ

毛利蘭のトレードマーク←昔はなかった!? 絵柄が“別人級”に変化し、衝撃走る名作マンガ


工藤新一&毛利蘭の公式ファンブック『名探偵コナン 工藤新一&毛利蘭 シークレットアーカイブス』 著:青山剛昌(小学館)

【画像】えっ…「トレードマークが…」「別人かな?」 こちらが“角”がない初期の毛利蘭です

思わず「誰!?」といいたくなる初登場回

 どんなマンガも、人が描いている以上は連載が続くにつれて絵柄が変化していきます。10年を超える長期連載ともなれば、その違いはいっそう明確となるでしょう。メインキャラであっても、初期と後期ではまるで別人のように見えるケースも少なくありません。

 青山剛昌先生の大人気マンガ『名探偵コナン』は、1994年から30年以上も続く長寿作品です。連載初期の絵柄は丸みが強く、キャラの頭身も小さめで、「工藤新一」や「毛利蘭」などの高校生キャラにもあどけなさが残っていました。

 なかでも変化が大きいのが蘭です。初期の蘭は、頭頂部に少しパーマがかかったような柔らかい髪型をしており、現在「角」としておなじみのシルエットはまだ確立していません。

 では、いつ「角」が誕生したのかというと、コミックス2巻あたりから髪のシルエットに特徴的な凹凸が現れ始めます。そして回を重ねるごとに鋭さを増していき、コミックス5巻の頃には現在のような形がはっきりと確認できるようになりました。

 長期連載マンガといえば、秋本治先生の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』も外せません。派出所に勤める両さんこと「両津勘吉」が主人公のギャグマンガで、1976年から2016年までのおよそ40年間、一度も休載することなく連載が続きました。

 これだけ長い歴史を持つ作品であれば、絵柄が変化するのはごく自然なことです。1巻と200巻を見比べるだけでも、その違いは一目瞭然でしょう。特に初期の『こち亀』は劇画調に近いタッチで、両津の顔つきも現在の印象とは大きく異なっていました。

 両津といえば丸みのある体型で、中肉中背というイメージが一般的です。亀有駅前に建立された「両さん像」も、その印象を踏まえたデザインになっています。対して初期の両津はどちらかというと細身で、トレードマークのつながった眉毛も現在より細く描かれていました。

 当時の人相の悪さは後輩の中川が陰で「凶悪犯人」と評したほどでしたが、連載が進むにつれて表情には丸みが生まれ、絵のタッチも柔らかい雰囲気へと変化していきます。コミックス5巻を超える頃には劇画調の色合いも薄れ、現在の親しみやすい作風に近付いており、眉毛が少しずつ太くなっていく点も『こち亀』ならではのユニークな進化といえるでしょう。

 高橋留美子先生の作品にも、初期と終盤で絵柄が大きく変化する例があります。『めぞん一刻』『うる星やつら』『らんま1/2』など、10年近く続いた長期作品では、その移り変わりが特に分かりやすく現れていました。

 例えば『めぞん一刻』のヒロイン「音無響子」は、第1話ではキリっとした鋭い目元でしたが、物語が進むにつれて柔らかく優しい表情へと変わっていきます。『うる星やつら』の「ラムちゃん」も、初期は大人っぽくセクシーな顔立ちだったものの、最終的には愛らしさが前面に出たビジュアルになりました。

 また約12年にわたって連載された『犬夜叉』も例外ではありません。特にヒロインの「日暮かごめ」は、ぱっつん前髪に近い丸みのあるヘアスタイルで、のちのふわっとした髪型とは大きくイメージが異なります。作中でかごめが成長していくのと同じように、絵柄も徐々に大人っぽさが増していった印象です。

 一方で、「連載初期の丸っこい髪型が好き」「ぱっつん前髪のかごめちゃんかわいい」など、初期デザインのかごめを推す声も根強くあります。ストーリーだけでなく、絵柄の移り変わりを楽しめることも、長期連載作品ならではの魅力なのかもしれません。

配信元: マグミクス

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