
「スター・ウォーズ」シリーズや「インディー・ジョーンズ」シリーズなどを生み出したルーカスフィルムが12月10日に設立記念日を迎える。本記事では、ルーカスフィルムの原点ともいえる「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の制作秘話が映し出されるドキュメンタリーシリーズ「ライト&マジック」を紹介する。
■12月10日はルーカスフィルムの設立記念日
世界中で愛される「スター・ウォーズ」シリーズや「インディー・ジョーンズ」シリーズなどを生んだルーカスフィルムは、「スター・ウォーズ」の生みの親ジョージ・ルーカスによって、54年前の1971年12月10日にカリフォルニア州のサンラファエルで設立された。
ルーカスがかつて語った「夢はとても大切です。思い描かなければ実現できません」という言葉どおり、ルーカスフィルムは映画の概念を覆す革新的な映像技術を追求。最先端の映像技術を駆使して特殊効果を生み出すインダストリアル・ライト&マジック(ILM)や、後に独立してピクサー・アニメーション・スタジオとなるコンピューター・アニメーションCG部門など、多岐にわたる専門部門を立ち上げ、映画の特殊撮影、視覚効果、音響、アニメーション、ゲームなどの分野で世界を牽引する存在になっている。
■「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の制作秘話満載の「ライト&マジック」
そんなルーカスフィルムの原点ともいうべき「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の制作秘話が満載のドキュメンタリーシリーズ「ライト&マジック」。
同作には、ジョージ・ルーカスはもちろん、盟友スティーブン・スピルバーグやロン・ハワードなども登場し、1977年に公開された「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」をはじめとする映画制作の貴重な裏側が映し出される。
「スター・ウォーズ/新たなる希望」はルーカスフィルムが生んだ「スター・ウォーズ」の一作目。舞台ははるか彼方の銀河で、主人公は後に伝説のジェダイとなる青年ルーク・スカイウォーカー。ドロイドR2-D2やC-3PO、“ならず者”で密輸業者のハン・ソロとその相棒チューバッカ、そして師となるジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービと出会ったルークは、ジェダイの象徴“ライトセーバー”を携えて、帝国を支配するシスの暗黒卿ダース・ベイダーに囚われたレイアを救うため、仲間とともに銀河の運命を巡る冒険を繰り広げる。
ダイナミックに動く宇宙船、銀河を彩る個性豊かで新しいキャラクターたちなど、映画の概念を覆すような革新的な映像は、世界中の人々を魅了。ルーカスフィルムは一躍その名をあげ、映画業界に革命を起こした存在として知られるようになった。
■熱意に満ちた若者たちとともに「スター・ウォーズ」の世界観を表現
ルーカスフィルムの手掛けた“映像”は世界中に大きな衝撃を与えたが、その制作の道のりは波乱万丈そのものだった。当時、SF映画はB級扱いで興行収入が低迷。さらに“フォース”に“ジェダイ”、“ドロイド”、未知のクリーチャーなど誰も見たことのない画期的なキャラクターとストーリーだったため、映画会社に持ち込むも誰もルーカスの考える「スター・ウォーズ」の世界を想像できず、断られ続ける日々だった。
20世紀FOXのプロデューサーが興味を示し、やっと映画制作にこぎつけたものの、予算も時間もノウハウもない。そこでルーカスの思い描く「スター・ウォーズ」の世界観を表現するために集められたのは、キャラクターや宇宙船を描くのが得意なデザイナー、模型造りの達人、背景を描くペインターなど映像制作が好きな熱意に満ちた若者たちだった。
それぞれの知恵をしぼり試行錯誤を重ね、朝から晩までほとんど休みなく夢中になって作り上げた映像は、世界中の人々を驚きと興奮の渦に巻き込んだ。そして彼らはその後、ルーカスフィルムの「スター・ウォーズ」や「インディー・ジョーンズ」だけでなく、「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ハリー・ポッター」「ジュラシック・パーク」、MCUなど、さまざまな大作映画に参加し、アカデミー賞視覚効果賞を15回も受賞するILMへと発展していった。「ライト&マジック」は、そんな彼らの軌跡を映し出している。

■「スターウォーズ」シリーズ最新作は、2026年5月に日米同時公開
「ライト&マジック」の他、ルーカスフィルムの制作の裏側を映したドキュメンタリーシリーズの「オビ=ワン・ケノービ:帰ってきたジェダイ」や「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」などもディズニープラスにて、独占配信中。
また、ルーカスフィルムは、7年ぶりに映画館で公開される「スターウォーズ」シリーズ最新作「スターウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」を2026年5月22日(金)に日米同時公開する。

