「どっちも、肝はめっちゃ据わってる」
——決めないスタイルでネタをするのが合っているのは、2人とも?
うかり これがうれしいお話で、2人ともなんですよ。
水分 共通しているところが多いんです。
うかり 本番に強い。(ネタが)飛んでも動じることなく「飛んでません」みたいな顔ができる。
水分 仮にセリフが出てこなくても「そういう“間”を取っているだけです」みたいな顔もできます。「思い出さなきゃ!」とかもなりません。どっちも、肝はめっちゃ据わってると思います。
——もともとそういう性格なんですか?
うかり そうです。だから、「似てる」って思います。キャラ被りです。普通、キャラがカブってる者同士は、あんまりコンビを組まないものだと思うんです。

水分 一応、先輩と後輩なんですけど、私がNSC(吉本総合芸能学院)大阪42期で、(うかりが)43期なんです。当時、「誰に対しても臆さず、接している人がいるな」と思って見ていました。
うかり 私も、まったく同じことを思いながら見てました。42期の自分みたいな、何にも動じひん人。慌てたところを見たことがないです。
水分 期が違うだけで、鏡のような存在。でも、さっき話したように似た者同士で組むっていう人があんまりいないので。
うかり まわりからは、反対まではされてないですけど、「そこが組むん!?」っていうのはよく言われました。
水分 「それでうまくいくの?」とかも言われましたね。
うかり でも、似た者同士っていうのは強みでもあります。
——お互い、何を考えているかもだいたいわかったり?
うかり だいたい、じゃないです。
水分 言おうとしたことを、先に言われたりします。
うかり 一言一句、一緒のことを言うとかもあります。だから、しゃべるのをやめようと思ってしまうんです。
水分 常に「どうせ、言ってくれるだろう」っていうのがあるんで。
うかり 意思疎通しすぎて黙ってしまう、っていう瞬間もあります。

——そんな相方、なかなか出会えませんね。
水分 ここぞとばかりの意気投合、です。
うかり もう、馬が合って合って。
“ご縁ライバル”電気ジュースと「4人で優勝!」
——決勝に出場するにあたって、ライバルはどの組ですか?
水分・うかり (同時に「電気ジュース」の写真を指さし)はやっ!
うかり カブった! またカブりました。
水分 同時やった(笑)。
うかり しかも、同期(うかりと電気ジュース・福沢葉が43期) でね。
水分 そう。私は藤本もふと同期(42期)で、同い年なんです。
うかり つぶし合いですよ、もう。
水分 でも、それも“ご縁”なのでね。ご縁ライバル。

——決勝について、電気ジュースと話はしたんですか?
うかり はい。話したというか、ファイナリスト発表のあと、楽屋で大はしゃぎしました。
水分 楽屋に戻って、それぞれお互い、同期同士でハグしました。こんな熱い展開があるんかって思いました。友だちなんでね。友だちと、一緒に決勝に行ける世界線があるなんて。こんなありがたいことはないです。
うかり ブロックが違うんで、どちらもブロックを勝ち上がって戦えたらなおさら、ね。
水分 2本目で戦う可能性も、ね。
うかり 電気ジュースも結成してまだ1年と短いんですけど、短いのをうちらがまくりました。ライバルなんで。
水分 電気ジュースにとっても、だいぶアピールポイントだったと思うんですけど、こちらはね……結成3カ月なんで。潰して、潰して(笑)。
うかり ずっと追いつきたいな、とは思ってたんでね。
水分 藤本もふは、ピンのときから「いいな」と思って見ていました。その後、電気ジュースを組んだら、すぐに劇場メンバーになったりだとか、だいぶ来てたんで。
うかり これで、追いつけたかな。
水分 追いつきました。
うかり ここからは同時に行けたらいいですよね。
水分 4人で同時優勝? たまには2組、優勝してもいいかな? これまで1組しか優勝してないんで。
うかり それか、もふさんとスイが優勝とか?
水分 えー? そんなん、いいの? 年功序列! めっちゃ吉本(笑)。
